丸の内カフェで"PORTUGAL~ARTE E POESIA”開催中!

2011年1月26日(水)に、丸の内カフェ(千代田区丸の内3-3-1 新東京ビルジング1F)で旅と英会話スキルのセミナー”「私だけの旅」をつくる簡単英会話”の講師を勤めさせていただきました♪受講者の皆さんが、ノリノリで発音練習を一緒にやってくださったので、嬉しかったです。
http://www.marunouchicafe.com/seminar/index.html#20110126

2010年6月1日(火)~14日(月)に丸の内カフェにて、ポルトガルで描いてきた水彩画風景を展示。おかげさまで沢山の方にご来場・ご鑑賞頂きました。ありがとうございます♪

(日本ポルトガル通商修好条約締結150周年記念イベントです↓)

http://www.marunouchicafe.com/gallery/index.html#20106130

December 14, 2010

Sicilia 2010 Giorno 4 -- シチリア冒険記(4)









Ecco mi! Finally, we are leaving for the next destination Taormina, one of the most popular resorts in Italy, from Ragusa. However, before the departure, an important imssion has been left for us...FIXING THE FLAT TIRE! How can we do it? Is it really possible? Here is the story begins...

いよいよイタリア屈指のリゾート地・タオルミーナへ。でもその前に、私たちには重要な「ミッション」が待っているのです。

<Giorno 4:タオルミーナに出発・・・の前にパンクしたタイヤを修理?>

朝ごはんを食べにロビーに下りると、昨日パンクの件を相談したTonyがカウンターで働いていたので、もう一度タイヤ修理工の場所や価格を確認しました。

TONY「大丈夫です。お食事中に、確認の電話を入れておきましょう」
MINA「私のイタリア語ではとても状況を説明できないので・・・」
TONY「ご心配なく。私が話しておきましょう。価格も事前に交渉しておいてあげますよ」

食事後に荷物をまとめて出発の準備をしていると、TONYがベンツをホテルの正面に持ってきておいてくれました。そして地図に「PARISI」と修理工場の名前と電話番号、そしてそこからのタオルミーナへ向かう高速道路への入り口方面も書き込んでくれました。

TONY「この修理工場は私の古い友人のENZOがやっているので安心です。値段も、パンク修理ならおそらく10ユーロ、高くても15ユーロで済むと言っています。なにかあったら、またこのホテルに電話をください。私がここにいます」

旅先で人の優しさにふれると、本当に嬉しいものです。TONYの助けがなければ、私にはタイヤ修理工場を探す事も、状況を説明することも、ましてやボラレないように修理代金の交渉をすることも・・・イタリア語では無理です。

9時にホテルを出発し、さんざん迷って何人もの人に道を尋ねつつ(カーナビついてるのに目的地に入力できなかったので・・・)タイヤ工場に到着したのが9時半過ぎ。私たちのベンツを見ると「話は聞いてるよ」とオーナーのエンゾが出てきました。彼は横浜タイヤのディーラー研修で日本に来たことがあるそうで、かなりの親日派。覚えている限りの片言の日本語で私たちを歓迎してくれました。

実際に修理を担当してくれたのは、エンゾの弟のイヴァン。あっと言う間に専用の機械でタイヤを外すと作業が始まりました。「人生初パンク体験」という律ちゃんは、興味深そうにイヴァンの作業を見守っています。イヴァンは流暢ではありませんが、かなり英語が理解できるようなので、私がパンクに気付いた時の状況を説明しました。すると、手を動かしながら聞いていたイヴァンの声のトーンが変わりました。

IVAN「これは!!・・・これじゃあ修理は無理だな」
MINA「どうして?」
IVAN「これを御覧なさい。このタイヤの状態は酷すぎる・・・」

チューブを外して裸になったタイヤを見て言葉を失いました。見ただけではっきり分かる大きな穴が5-6個開いています。それに、タイヤの溝もツルッツル・・・。とても新車のベンツが履いていたものとは思えません。他の3本のタイヤはどれも新品同様なのに、なぜ?イヴァンも、普通に走っていただけではこんなに酷い事になるとは思えないし、ましてや他の3本のタイヤと状態が異なりすぎるので、誰かが故意にタイヤをすり替えたとしか思えないと首をかしげています。

MINA「修理が出来ないってことは、タイヤを新しく買わないといけないんでしょうか?これが自分の車なら迷わずそうしますけど、レンタカーですし、2日後にはパレルモでレンタカー会社に返すので・・・」
IVAN「事情は分かっています。では、中古タイヤを履いてパレルモまで帰れるようにしてあげましょう。比較的状態の良い中古タイヤがありますから、それをつけてあげましょう。それならタイヤ代30ユーロと作業代の20ユーロで大丈夫ですよ」

新品のタイヤだと1本400ユーロぐらいしてしまうので、迷わず提案を受け入れると、イヴァンが中古タイヤのゲージを測ってくれました。溝はパンクしたタイヤの2倍以上あるので、パレルモまでなら何の心配もないとのこと。念のため、新品のままの後輪タイヤ2本を前輪に履かせてもらい、無事だった前輪タイヤ1本と中古タイヤを後輪に履かせてもらって、空気バランスを調整してもらいました。所要1時間半・・・。

作業終了後、イヴァンが領収書と彼の名刺をくれました。

IVAN「返却時にこれをレンタカーオフィスに提出してください。何かあれば、会計係で甥っ子(Enzoの息子)のFrancescoが対応しますから。修理費、返ってくるといいね」

オフィスの奥にいたフランチェスコが表に出てきたので、彼にもうひとつだけお願いしてみることにしました。

MINA「あの・・・このカーナビなんですけど、今夜の宿の行き先を入力してもらえませんか?」

プリントアウトしたタオルミーナのホテルの住所を見せて、Francescoにカーナビを設定してもらいます。ついでに、イタリア語モードをEnglishモードに変更してもらい、タイヤも履き替えて「いよいよ!」タオルミーナへ出発です。

・・・と思ったけど、余りにも長くなってしまったので、タオルミーナへのお話は、次回に続くのでした♪

December 2, 2010

Sicily 2010 Giorno 3--シチリア冒険記(3)




Finally, me and Ritsuko are in Ragusa Ibla, the baroque city in the mountains. Having my sketch book and watercolors, as well as the post card sent by Eric, we walked around the old city for panoramic views.

Needless to say, we also enjoyed local foods, such as dishes spiced by chocolates! Everything is so charming in this supernal baroque city.

<Giorno 3:終日ラグーサ・イブラでお散歩&スケッチ&グルメ>朝目覚めると、窓から見える山々の中腹には雲がたなびいています。街中も霧が晴れつつある中、オレンジ色の街灯が朝陽を浴びながらも自らも光りを放って何とも幻想的な景色です。今日は何とかお天気が持ちそうなので、念願のスケッチが出来そうです。

昨夜あんなに食べたのに、朝食もしっかり取って9時過ぎにはホテルを出発。とりあえず小さな街の中心(で一番高いところにある)Duomo広場を目指します。威風堂々と坂道の上にすっとそびえるDuomoを今回の旅の1枚目のスケッチとして描く事にしました。カフェが開くのを待って一番良い場所を陣取り、カプチーノを注文して絵を描き始めました。

私がスケッチをしている間(アウトライン→着色の仕上げまでで1枚=1時間がメド)、律ちゃんは周辺のお店やレストランをチェックしているようです。ブレックファースト・ルームで、耳慣れたAmerican Englishを話す中年ご夫婦がいたので話しかけたら、果たしてオレゴン州ポートランド近くから1週間の予定でこの街に滞在していらっしゃる方でした。この天空の古都に連泊しつつ、ビーチや周辺の街、ワイナリー探訪を楽しんでいらっしゃるとのことで、この街のお薦めレストランも2店教えてくれたのです。

そしてこれが、今回のシチリア旅行、そしてこの憧れの街ラグーサ・イブラでの1枚目のスケッチ。いつでも最初の1枚は、旅の高揚が高まる中、その土地の空気感や色調、自分が持ち込んだペンの走り具合などを確かめながらなので、興奮と緊張が入り混じった感じで描くのですが、この絵も程よい緊張感の中で我ながら上々の出来栄え。いつも「MINAさん、人物は描かないの?」といわれるのですが(だって人間は建物と違って、私が絵を描いている間その場にじっとしている訳ではないから・・・)、今回はちょうど隣りのテーブルに中年カップルが座っていたので、そのアウトラインを先に書き込んでおいて、人物入りで仕上げました。私、景色や静物だけでなく人物もちゃんと描けるんです♪

絵を描いているとだんだんと雲が低くなってきて時折小雨が降るように・・・。肌寒くなってきたので、上着を取りに一度ホテルに戻ることにしました。絵葉書の場所は街の反対側の山の上にあるので、傘と上着は必需品になりそうです。

Ericからもらった絵葉書をお店やホテルの人に見せて「ここに行きたい」と道順を尋ねると、宿泊しているホテル「Locanda Don Serafino Romantik Hotel」から程近い広場の横にある大階段(Scale)を登り切った上にある教会の横がこの場所だと教えてくれました。

いざ、憧れの地に出発!5分ぐらい細い急階段を登り続けていると、普段チュニスでは車での移動が多い律ちゃんは「膝が・・・」と早くもお疲れ気味。普段から歩いているけど、私だって息が上がってきました。なので、若干遠回りにはなりますが、階段ばかりが続く道を避けて、住宅の間を縫うように走る車道も少し歩いてみることに。

ところがこれが失敗の始まり・・・。目的地の方向から外れてしまい、そのまま20分ぐらい歩き続けたために、私たちは目的地より大幅に歩きすぎてしまったようです。

お腹も空いてきたので「憧れスポット」に向かう前に、とりあえずカフェにでも入って軽くランチでも・・・と思って歩いていると、古いお屋敷の中庭の中からスーツを着た男性が出てきて「こちらでランチを召し上がって行きませんか?」と声を掛けられました。お屋敷と思っていた建物は実は5ッ星ホテルで、その中には当然ながらレストランもあるようなのです。

「私たち、こんな格好ですが、大丈夫ですか?」
「もちろんです、どうぞこちらへ」

赤絨毯が敷かれた階段を上がり中に入ると・・・お城のような内装です。でもメニューを見ると、ランチだからなのか思ったよりはぐっとリーズナブル。何を食べようか迷ったので「ここでしか食べられない、ラグーサならではの美味しいお料理が食べたい」と伝えると、黒服のウエイターさんが「それだったら・・・チョコレートを使ったこの前菜はいかがでしょう?」と薦めてくれました。チョコレートは隣り街Modicaの特産品で「意外と思われるでしょうが、非常に美味しいですよ」と言うのでそれを二人でシェアすることにして、あとはトマトソースとアンチョビベースの木の実を使ったパスタ2種を注文しました。

チョコレートを使った前菜は見た目がそのままなのでちょっと驚くのですが、ビターチョコがクリームソースと共に中のダンプリングを優しく包み込んでいて・・・食べた事は無いけれど、何とも奥深くて美味しいのです。

2種のパスタもペロリと平らげた後、ウエイターさんに場所をもう一度確認して、目的地に向かいました。5ツ星レストラン&ホテルから歩く事(戻る事)15分ぐらい歩くと看板が見え、ついに憧れの地に到着!まさに絵葉書そのままの景色が目の前に広がります。ラグーサ・イブラ全体を見下ろせるその大階段の上に腰掛けて、夢にまで見たその風景を描き始めました。

岩山に張り付くように並んだ小さな家々、そしてその頂上にはさっきまでいたDuomoが建っています。ちょっと細かく描き込んでしまったので、1時間をちょっとオーバーしましたが無事に完成!律ちゃんに景色と一緒に写真を撮ってもらいました。逆光だったり、絵が暗くなってしまったり・・・モニターを見ながら雑誌用写真のように何枚も納得するまでポージングを変えて撮影してもらいました。一人旅じゃないからこその贅沢ですが、この写真はまたいずれ個展をする機会があればプロフィール写真に使えそうです。律ちゃん、名カメラマンです♪

絵を描き終えたので、今度は大階段を一気に下まで下りてホテルに戻ることにしました。ホテルの前に来ると・・・昨夜苦労してパーキングしたはずのベンツがありません。ロビーにいた男性従業員に尋ねると「はい、お車は安全な場所に動かしておきました」とのこと。男性は流暢な英語で「明日のご出発の時には、私がこちらに車を持ってきますので、ご心配なく」と説明してくれました。

イタリア人とは思えない流暢な、それでいてヨーロピアン・アクセントの無い英語を話す男性の名前はTony。元米国軍人で、結婚して奥さんの故郷であるこちらで生活することになったそう。そこで、ずっと心配だった「あの事」を相談してみることにしました。私のイタリア語ではとても無理なのですが、英語なら大丈夫です。

MINA「車を動かしてくださったのならお気づきと思いますが、あの車はパンクしてしまって、今スペアを履いているんです。明日、タオルミーナに向かう前に修理したいのですが・・・」
TONY「大丈夫。友人の自動車修理工を紹介しますから、明日こちらを出たら、タオルミーナに行く前に修理してもらえばいいですよ。あとで電話して事情を説明しておきます。値段も、ふっかけられないように交渉しておいてあげますよ」

・・・あぁー良かったぁ!何だか久しぶりに「話がちゃんと通じる人」としっかり意思疎通できて安心しました。レンタカー会社の人も、ホテルやレストランの人たちも一応英語は話すのですが、どこか危なっかしい感じだし、彼らは日常的に使う表現は流暢なものの(マニュアル通りだから?)、ちょっと意表をついた質問をすると「あのーもう少しゆっくり話してください」と言われるか、突拍子もない返事が帰って来て「あぁ、この人たち本当はあまり英語が分かってないな・・・」と思ってイライラしたりハラハラすることの連続だったからです。まさに、ソフィア・コッポラの映画「Lost In Translation」のようなシーンの連続で、晴れないでいたモヤモヤがやっとすっきりした感じでした。

「良かったね~」と話しながら部屋に戻ると、沢山歩いて疲れたのか律ちゃんは暫しお昼寝タイム。私もいったん横になったものの、憧れの場所でスケッチ出来た興奮でなかなか寝付けなかったので、ベランダからもう一枚描いてみました。夕闇に沈みつつある街並みも素敵です。

夜になったので、もういちどDuomo広場方面に歩き、オレゴンのご夫婦が教えてくれたお店のひとつ「イル・バロッコ」に向かいました。昼間律ちゃんがチェックしてくれたところによると、ここだと伝統的なラグーサ料理とピザの両方が楽しめるとの事。

人気店なので20分ぐらい待ちましたが、店内に案内されると、名物の「前菜のビュッフェ」のほか、ラグーサ産チーズをつめたラビオリやシチリア風ショーとパスタ、店名を冠したピザを注文。地元産ワインとともに美味しいラグーサ料理を堪能したのでした。

ラビオリはいわば「イタリア風餃子」。全餃連(全日本餃子愛好家連合会)の「シチリア研修会」もここラグーサ・イブラで併せて開催することにして、事務局長(私のこと!)とマグレブ支部長(律ちゃん)の餃子修行はここイタリアでも続くのでした。本当、今更ながらこの国では何を食べても(餃子でさえも!)実に美味しいのです。

November 30, 2010

Sicily 2010 Giorno 2--シチリア冒険記(2)


Because I always suffer from jet lag, it is not that difficult for me to adjust time differences when I fly from Tokyo. Though we have 8 hours time differences between Japan and Italy, I am able to wake up in the morning, even on the second day of the trip, at around 6:30 on an empty stomach...


After the breakfast, I had to go back to the airport ot pick up Ritsuko and to rent a car. Though I knew that there will be minor troubles when traveling in Italy, as usual, the series of MAJOR troubles begin on the day. Yet, I never knew that when I had a cup of cafe latte and a brioche for breakfast at the hotel near the Palermo Central Station.

I took an airport shuttle bus and waited for Ritsuko, who were about 1.5 hours late. We came by rent-a-car office at the airport and were given a nice brand-new Mercedez. I made a reservation for a compact folkswagen, AT with a GPS. But they gave us different one, for some reasons!
As we were behind the schedule, we left the rent-a-car office with the Mercedez with a GPS/AT, not knowing the disaster waiting for us beyond Sicilian mountains--a flat tire!!! Oh, No!!! What can we do in Sicily?

<Giorno2: パレルモからラグーサ・イブラに移動>一度明け方に目が覚めたものの、眠かったので2度寝して7時過ぎに起床。着替えて朝食へ。全然時差ボケも無く、爽やかな朝です。朝食後、チェック・アウトして再びパレルモ空港へ。チュニスからやって来る律ちゃんと待ち合わせて、今回の旅の最初の目的地、ラグーサ・イブラに向かいます。

Google Earthやストリート・ビューで予め道順や到着地周辺の雰囲気はチェック済みですが、どうやらパレルモ空港から早くても4時間はかかりそう・・・。律ちゃんのフライトの到着予定時刻が12時半、その後荷物を受け取って入国するのが13時半過ぎ、レンタカーオフィスに行って出発するのは・・・早くても14時頃。暗くなる前に到着したいので、時間は一刻も無駄にできません。パレルモからは空港行きバスに乗り、11時過ぎには到着。Arrivalのボードを見ると、チュニス・エアーの便は「On Time」とのこと。飛行時間はたったの1時間なのでまだ出発前ですが、もう律ちゃんは機内に入っている頃かな?

しかーし。待てど暮らせど、チュニスからの便は到着しません。定刻の12時半を過ぎても、13時を過ぎても・・・ボードは「On Time」のまま。仕方ないので、ベンチの隣りに座っていた2歳の女の子、Juliaちゃんとおしゃべりして時間をつぶします。Juliaちゃんのイタリア語と私のイタリア語は同じぐらいなので、意外にもコミュニケーションはスムーズ。Juliaちゃんは私の名前を聞いたあと「この子の名前は?」と訪ねます。「・・・これは・・・」私の携帯ストラップの先についていたウサギのマスコットが気になるみたいです。名前なんかつけてなかったけど、適当に「ラビットだよ」と教えると。「ふぅーん」とうなずくJuliaちゃん。手にしていた哺乳瓶の水を「飲む?」とすすめてくれたけど、丁寧にお断りしました。可愛いな。

Juliaちゃんと遊んでいると、Arrivalボードが「到着」を告げました。そして、律ちゃんからも「今、着いたよ~」の電話が。さらに30-40分待つと、律ちゃんがゲートから出てきました。「ひゃ~MINAちゃーん、来たよ~!」と満面の笑顔です。この時点で14時。急ぎ、レンタカーオフィスに行くシャトルバスに乗ってカウンターへ。

予約名を告げるとレンタカーのお姉さんは「今日は良い車がございます。新車のベンツですよ!無料でアップグレードしますね」とのこと。イタリアは街中の路が狭いので、小型のVW(のオートマ、カーナビ付き)を予約していたんだけど・・・ベンツ?

MINA「あの・・・オートマじゃないと、運転出来ないんですけど。それに、カーナビも・・・」

お姉さん「もちろん、オートマでカーナビ付きです。良い車ですよ。Enjoy Your Trip in Italy!」

鍵を受け取り、駐車場で車を探すと・・・確かにシルバーの小ベンツが私達を待っていました。トランクを開けて荷物を詰め込み、手荷物のバッグを後部座席に置こうとしてドアを開けると・・・「???」。なぜか「生米」が散乱しています。

律ちゃん「なんだろね。どうしてこんなに汚いのかしら・・・」

MINA「返却されてから次に貸し出すまでに、チェックとか清掃とかしないのかな・・・?」

私達のこの漠然とした「疑問」が数時間後に起こる大きな事件の「暗示」だったとは・・・。その時の私達にはもちろん知る由もないのでした。

運転席に身を沈め、シートやミラーを調節。キーを差し込んでエンジンをスタートさせると、カーナビの操作方法が分からないことが判明。適当に動かしていたら作動しましたが、目的地の入力方法が分かりません・・・だって、全部イタリア語なんだもん!とりあえず近くにいたメカニクスのお兄さんにお願いして、プリントしたホテルの住所を指さして入力してもらうことに。お兄さんは優しかったけど全然英語が分からないので、目的地入力をお願いするのが精いっぱいで「生米事件」の真相を聞き出すまでには至りませんでした。それに、時間も大幅に遅れているので一刻も早く出発しなければなりません。

初ベンツだったものの、運転操作自体は普通なのと、小ベンツなので普段運転しているロメオ君と車幅間隔は一緒だったのでスムーズに発進。カーナビ(イタリア語だけど!)の指示に従い難なく高速道路に乗り、順調に旅が始まりました。「MINAちゃん、ベンツはどう?気持ちいいね~」律ちゃんは嬉しそう。私も怖々ながら久しぶりの右側通行&イタリア語の指示を聞きながら順調にドライブ・・・と思ったら、何だか後ろの車に凄く煽られてます。制限速度は100キロ、私は105キロで走っているのに、後ろは大渋滞・・・。車線が増えると後ろの車たちが一気に私達を追い抜いていきます。「律ちゃん、この国の人たちは120キロ以下で高速は運転しないみたいだよ」仕方なく、徐々にスピードを上げる私。

少しお腹も空いてきたので、山道に入る手前で休憩を取るまでは130キロで飛ばし、1時間ぐらい走ったあたりで遅めのランチ休憩。サービスエリアでモッツァレラ・チーズのトラメツィーノ(イタリアパンのサンドイッチ)とカスタードパイを二人で半分コして、ドライブ再開です。さらに1時間山あいの道を飛ばしていると、雨が降り出しました。時刻は夕方5時過ぎ。律ちゃんによると「もうすぐで半分ぐらいの道のり」とのこと。更に頑張って走ります。時折強く降る雨にワイパーもフル回転させながら、山道を抜けかけて山道に入ろうとしたとき「キキキキキィーーー」と車がスリップ。

一瞬ハンドルの操作が利かなくなりましたが、減速していたので大事に至らずストップし、ヒヤリとしただけで済みました。雨が降るとスリップしやすくなるけど、こんな感じだっけ?カーナビに導かれるまま少し寂しい山道を走っていると、徐々にハンドルが重くなってきました。それに、スピードゲージの横に何やらサインが出ています。でも、運転中だし複雑なイタリア語なのでよく分かりません。

「ねえ律ちゃん、何かを『チェックしろ』と書いてあるんだけど、何をチェックするのかな?」

すると、助手席からサインを読もうと首を伸ばした律ちゃんは「この単語、フランス語だと『タイヤの空気圧』って意味に似てるから・・・パンクかなぁ?」

マジぃぃぃーーー!?

そう言えば、少し前から凄くハンドルが重いんだよね。ちょうど山道を抜けて海沿いの都市Gelaの街中に入った所だったので、沿道にあったBarの駐車場に車を寄せて降りてみると・・・前輪左側のタイヤがペチャンコになっています。

「律ちゃん、誰かお店の中にいる人、呼んできて!」律ちゃんが飛び出して行くのを見送りながら、私はパレルモのレンタカーオフィスに電話します。レンタカーオフィスのお兄さんは「最寄りの営業所はカターニアですが、そこからだと200キロぐらいあるので、その前に近くのお店でタイヤを修理してもらってください。おそらく10ユーロぐらいです。その後、必要があればカターニア営業所で車を交換しますし、走れればそのままパレルモへ・・・」

カターニア方面に向かうのは2日後なので、タイヤを修理する前にとりあえずスペア・タイヤに履き替えないと運転出来ません。ほどなく律ちゃんが屈強な男性3人を連れてお店から出てきました。お兄さんたちは事態を把握するとトランクの中からジャッキとスペア・タイヤを取り出して、手早く交換してくれました。た・・・助かったぁ~!

「何か御礼を・・・」と言いかけたものの、お兄さんたちは英語が全然分からないようで、身ぶり手ぶりで「いいから、いいから!気をつけてね」と言って、それぞれの車で走り去って行ったのでした。どうやらお店の人ではなく、偶然居合わせただけのお客様だったようです・・・。Grazie mille!!

スペア・タイヤなので時速60キロぐらいで徐行しつつ、目的地に向かいます。19時を過ぎると周囲は暗くなりましたが、目的地まではあと20kmぐらい・・・。すると再び激しい雨が降り始めて、ワイパーの合間から前の車がようやく見えるような状態で徐行&後ろから追い抜かされまくりで怖々進みます。
それでも20時少し前に目的地のラグーサ・イブラに無事到着!

でもここからが「古都」ならではの難しさで、ホテルの近くまでは来ているもののホテルに入る路地の看板が見当たらず、街中を抜ける狭い一方通行の道を走ること2周・・・。律ちゃんが看板を見つけてくれたので近くの広場に車を停めて、大迷惑をかけつつ強引に方向転換。ホテルに走ってくれた律ちゃんの指示で急な坂道に車を入れてホテルの玄関に到着!一通なので、荷物を下ろした後はその細い急な坂道を駐車スペースまで20㍍ほどバックで戻り・・・20時半過ぎにようやくこの日の長いドライブが終わったのでした。

ホッとするとお腹は空くもの。宿泊していたホテルと同名(同経営)のリストランテ「ロカンダ・ドン・セラフィーノ」にフロントから予約を入れてもらい、歩いて10分ぐらいのそのお店へ。旧市街の外れの川沿いにあるリストランテの外観はお城、中はワインセラーを改装したような白を基調としたモダンで不思議な空間。

「ここのレストランはね、コンテストで『シチリアいち』の称号をもらったんだって」と律ちゃん。とりあえず地元産のワインで乾杯し、お店のお薦めが少しずつ食べられるコースを注文しました。
確かにどれを食べても美味しいし、何もかもとってもお洒落♪

素敵なレストランに巡り合ったおかげで、新車のベンツがパンクして・・・と不安&ヘトヘトなドライブの疲れも吹っ飛ぶ、素敵な夜になったのでした。終わり良ければ全て良し?いえいえ、私達の冒険はまだまだ始まったばかりなのです。

November 24, 2010

Sicily 2010 Giorno 1--シチリア冒険記(1)



It is always nice to have a post card from friends. And it is more than nice if the card shows unknown beautiful panoramas. A card sent by my friend Eric in New York was the one. As he knows what I like, he sent me the card from a small baroque city in Sicily, Ragusa Ibra.

This summer, I finally was able to travel to the dream destination with my best friend Ritsuko, who currently lives in Tunis, Tunisia--just across the sea from Sicily. Here is my latest adventurous story.

今回の旅は最初から最後までハプニング続き。でも災い転じて福となる?と言うか、不幸中の幸い?と言った、日本ではなかなか遭遇しないような出来事があったからこそ感じることが出来た、地元の人々の温かさに触れた旅だったのでした。

<Giorno1:東京→(ローマ経由)→パレルモへ>今回のイタリア・シチリア州への旅のきっかけは、2005年にローマで知り合ったNY在住の米国人Ericから2年前に届いた一枚の絵葉書でした。闇の中に幻想的に浮かび上がる中世の街並み・・・写真には「Sicily-Ragusa Ibla」とありました。詳しい場所は分かりませんが、シチリア島のどこかにある町のようです。

Dear Mina,Greetings from Sicily!
The region has so many picturesque views.
You would have plenty of material to paint here.
I am having a great time exploring towns (like Ragusa Ibla on this postcard) and the country side.
We have five hours of fencing training a day.
The people here are really friendly and we made friends with two people who took us on a tour.I will have lots of pictures to show you!

フェンシングの合宿で当地に行っていたEricからは数日後に、現地の名物だというチョコレートの詰め合わせも届きました。ひと目で絵葉書の風景の虜となった私は、ちょっと変わった味のチョコレートを食べながら「これはきっと、このRagusa Iblaからの招待状?いつになるかは分からないけど、何としてでも絶対に行こう!そして、これと同じ場所で絵を描こう」と決めたのでした。

そして昨年秋、律ちゃんがシチリアの近くのチュニジアに赴任。今年5月に彼女をチュニス訪ねた時に、夏休み(律ちゃんは連休&週末)を利用して、シチリアの空港で待ち合わせて、一緒にこの地に行く約束をしたのでした。
で、出発の朝。ひさしぶりにぐっすり眠って目が覚めると、9時55分。

えぇっと、成田エクスプレスの時間は・・・10時05分!!

一瞬、頭が真っ白になりましたが、飛行機の時間が13時半であることを考えれば、次の成田エクスプレスでも間に合うので、気を取り直して身支度をしてタクシーで東京駅へ。

無事(?)次の成田エクスプレスに乗って、12時過ぎに空港に到着。カウンターには既にほとんど人はいなかったので、スムーズにチェックインを終了。(実はこの、遅めのチェックインが後で幸いすることに・・・)すぐに出国ゲートに向かい、飛行機は定刻に出発。順調にローマへ。

ローマでは急ぎ足で乗り換えターミナルに急ぎ、それでも途中のブルガリショップでどうしても欲しかったお財布をGET(だって3年前は1ユーロ140円だったんですもの!今買えば2割安♪)。

ブルガリのお姉さんが免税の書類作成に手間取ったので水を買う時間がなくなり、駆け足で乗り換え便の機内へ。指定されたシートに座っていると、前の方で親子連れが乗務員と何やらもめています。席を代わりたいようです。すると、目の合った乗務員が私の所に駆け寄ってきます。

「Parla Italiano?](イタリア語、話しますよね?)
「Si, ma un po...」(えぇ、少しだけ・・・)

どうやら、前列の親子は脱出シート横の席だと荷物が足元に置けないのが気に食わないのだそう。私の隣は空いていたので、彼女たちと席を代わってくれないかとのこと。機内乗務員であっても、国内線だからか、多少込み入った話は英語ではなくイタリア語になってしまうようです。

何だか、今回の旅の行方を暗示しているようです。でも席を代わるぐらい、お安い御用です。荷物は全て棚の上に預けなければなりませんでしたが、他の席よりピッチが広くて足が楽だし、脱出用の窓から美しい夜空(中秋の名月!)が眩しく見えます。

この便も定刻どおりにローマを出発。乗務員さんがあたふたとドリンクサービスをしているうちに、あっという間にシチリア島上空に。飛行高度を下げながら巡回していると、雲の切れ間から、パレルモの街の灯が見えてきました。さらに、海面には中秋の名月が反射しているので、キラキラ光っていて夢の国に降り立つようです・・・(でも、荷物は棚の上だし、着陸態勢で席を立てないのでカメラは出せません・・・)。

夢見心地で到着ターミナルに行くと、小さな空港なので程なくしてターンテーブルが回り始めました。すぐに大きめのトランクがポロポロと出てきて、皆が順番に引き揚げて行きます。待つこと20分・・・。最後の荷物が出てきても・・・私のトランクは出てきません!

「やられたぁ!」さすがアリタリアです。

荷物だけ届かなかったのは、これが最初ではありません。でも次の便は1時間後なので、最悪・・・その便で私の荷物はやって来るはず。(以前、ジェノバでもそうでした・・・)

とりあえず、Baggage Claimに行き、自分の荷物が届かないと文句を言うと、チケットとパスポートの提示を求められ、トランクの色と形状を聞かれます。やはり、ローマでの乗り換えが1時間しかなかったので、国際便から国内便への荷物の積み替えが間に合わなかったのでしょうか。でも確か、成田ではトランクに「SHORT TRANSIT」という真っ赤なシールが貼られていたのにな・・・。

「じゃ、この書類にサインを。万が一荷物が届かなければ、捜索して滞在先にお届けします」文句を言いながら書類にサインすると、あと20分もすれば次のローマからの便が到着するから、とりあえずこのまま待つように言われました。到着から30分過ぎて現地は夜22時少し前。朝寝坊してたっぷり眠ったとは言え、到着後に時差ボケが早く抜けるよう、機内ではなるべく眠らずに映画を3本も観て頑張って起きていたので、もう眠たいのなんの・・・。

すると、奥の方の「国際便」のターンテーブルが少しだけ動くと、そこに私のトランクがチョコンと乗っていました!「あったー!ありましたぁ!!」

おそらく時間的にはギリギリだったのでしょうけれど、成田での遅めのチェックインで荷物が手前にあったことが幸いしたらしく、「奇跡的」に私と同じ便でパレルモに到着していたのです。ただ、国際便扱いだったために、別のターンテーブルに載せられて、そのまま置き去りになっていたのでした。

トランクをスキャンして、通関ゲート(形式だけ)へ。さっきの書類は事務所で廃棄してもらって、晴れて「入国」です。

はぁ・・・とにかく、良かった、良かった。表に出るとすぐにパレルモ中央駅行きのバスが待っていたので運転手さんに運賃(5ユーロ60セント)を払って飛び乗ると、ほどなく出発。夜なので40分ぐらいで市内を回ってから終点の中央駅に到着。今夜の宿は、駅前のビジネスホテル。小さいけれど天井が高く清潔な室内のダブルベッドですぐに眠りについたのでした。

はぁ・・・。一筋縄に行かないのがイタリア旅行ですが、何とか無事に(荷物のせいで40分遅れでしたが同日中に)到着。明日は再び空港に向かい、律ちゃんとの再会。そしていよいよ、憧れの地、ラグーサ・イブラに向けてシチリア旅行のスタートです!

June 12, 2010

PORTUGAL~ChapterVI (リスボン6日目!フランクフルト経由で帰国)






朝になって、喉の痛みはだいぶ和らいだものの(やっぱりザビエル・キャンディーが効いたようです!)、鼻水はひどくなるばかり…。バナナとケイジャーダ(シントラで買った甘~いチーズケーキ)の残りで朝食を済ませ、風邪薬を飲んで身支度を整えます。


窓を開けると、今日も良い天気!カモンエス広場には、昨日スケッチした路面電車が走っています。私にとって、坂道と路面電車は「故郷」サンフランシスコを彷彿とさせる懐かしい風景。ここリスボンはどことなくサンフランシスコに似た、居心地の良い街でした。だだっ広いだけで殺風景だったホテルの部屋も、6泊して随分と馴染んで来たところですが、あと数時間でこの街ともお別れです。出発までの間、もう少しだけホテルの近くを散策。昨夜のうちに書いておいた絵葉書を広場前の郵便局ポストに投函しました。


空港まではタクシーで15分。混雑もなくあっという間に到着し、フランクフルト行きの国際便にチェックイン。時間通りに出発し、定刻にフランクフルト空港に到着(さすがルフトハンザ!)。たった3時間の旅でしたが、小腹が空いたのと、風邪薬を飲んでおきたかったので、トランジットの待ち時間の間に軽く何か食べておく事にしました。フランクフルトと云えば…。やっぱりこれしかないでしょう。ビールの代わりにアップル・ワインで「夏休みの終わりに乾杯♪です。


10日間の夏休みもこれでおしまい。今回の旅でスケッチブック1冊いっぱいに素敵な風景を描く事ができました。また来たいな…。



日本・ポルトガル通商修好条約締結150周年記念イベントとして丸の内カフェ(千代田区丸の内3ー3ー1、新東京ビルヂング1F、フリースペース)で開催中の「PORTUGAL~Arte e Poesia」での私の作品展(6月1日~14日)およびポルトガルの旅の魅力を語り合う「トーク・セミナー」(6月30日、19時~)に連動して、昨年夏の私の旅行記をこちらに転載しました。現地の風景や美味しいものの写真、私の水彩画作品とともに、一緒に旅気分を楽しんで下さい。

PORTUGAL~Chapter V (リスボン5日目!Shoppingと最後の?スケッチ)

























朝目が覚めると…喉はさらに痛く、鼻水まで…。念のため熱を測ると…「36.4度」。平熱です。どうやら本格的に喉&鼻風邪を引いてしまったようです。いよいよ遠出は諦めて、今日も1日リスボンでゆるゆる過ごす事にしました。そういえばまだポルトガルでのお土産を買っていなかったし…今日はショッピングの日にしましょう(と言いつつ、素敵な景色を見つけてしまうといけないのでスケッチブックは手放せません)。


先ずはホテル近くにあるポルトガル雑貨専門店へ。美味しそうなチョコレートを見つけ、女の子友達用に10個購入。レジの近くにはビニールの袋に入ったキャンディーを発見。パッケージには何故か見覚えのある人物のイラストが…。


「ザ、ザビエル?」


そうなんです。パッケージにザビエルのイラストをあしらった、その名もズバリ「フランシスコ・ザビエル メントールキャンディー」。イガイガする喉に「いかにも効きそう!」と思い、これも1袋自分用に買いました。でもやっぱり、風邪薬を飲んだ方が良さそうです。でも、病院に行ってもし「外国人?新型インフル?」と大騒ぎになると翌日の帰国→休暇後の出社にも響きそうなので、病院に行く気にはならず、とりあえず大型スーパーがテナントに入っている「イベリア半島最大級のショッピングセンター」に向かうことにしました。440店のテナントが入るコロンボSCです。


ショッピングセンターの端にあったスーパーに入り薬局コーナーを探すも、店内が巨大すぎて見つかりません。店員さんに尋ねますが、英語が分からないとのことなので、なぜかイタリア語を交えて話して理解してもらい、店舗の一番奥にある薬局まで案内してもらいました。薬剤師のお姉さんは英語を話したので症状を説明すると「あぁ、喉が痛くて鼻水が出るなら、これとこれがあるけど…こっちの方が効きますよ」と3日分入った7€の市販薬を薦めてくれたので即購入。モールの中で何かを食べて早速薬を飲む事にします。最上階にフードコートを見つけ、風邪気味ながらポルトガル料理が食べたくて仕方の無い私は、プレートランチ(6.99€)を見つけました。サンプルに大好きなフェイジョアーダ(初めて食べるポルトガル風!)とお肉が乗っていたので即決です。オーダーしようとキャッシャーに並ぶと、お兄さんが何やら早口のポルトガル語で聞いてきます。どうやらドリンクとデザートは何にするの?と聞いているようですが、私が英語で聞き返すとチンプンカンプンらしく、ここでもジェスチャー&イタリア語を駆使して注文。何とか食べたいものをGETしました。
食後薬を飲み、モールをブラブラしましたが、店舗数が多いだけで取り立てて食指が動くものもなく「長居は無用」と思い、旧市街に戻ることに。とにかく喉が痛いので、道中スパークリング・ウォーターをがぶ飲みしました。一旦ホテルに戻り、ちょっと横になった後、リスボンでの最後のスケッチを描くために、ホテルから15分ぐらい歩いた所にある高台の公園に向かいます。ポルトガルでの初日に、サン・ジョルジュ城から夕陽の絵を描きましたが、今度は夕陽を浴びて輝くサン・ジョルジュを描いてみたかったからです。


ベンチを見つけ、ここからのスケッチを描きます。風邪を引いているので体が冷えてはいけないので大急ぎで仕上げましたが、今回の旅で更にスピードアップしたらしく、なかなかの仕上がりです。隣りに座っていた犬の散歩の途中のおじさん(=やっぱり英語を話さない…今日は英語を話さない人ばかりにあたる日です)が、親指を立てて「いいね!」と誉めてくれました。毎日この景色を見ている人が誉めてくれるのですから嬉しいものです。公園近くの建物も皆、ピンク色の夕陽を浴びて輝いています。サーモンピンク、空色、紫…と日本では「あり得ない」配色の建物も、夕陽に包まれて優しい色合いに変わり、いい感じです。

坂道を下り、ホテル前のカモンエス広場でも…やっぱりもう一枚。さっきのが最後と思いましたが、やはりもう一枚描いちゃいました。坂道を登ってくる路面電車のスケッチです。でも、路面電車は一瞬しか停留所に停まらないので、最初に周辺の建物を描いておいて、路面電車が到着したら大慌てでその形・色を書き込んで仕上げました。この一枚を描き終えると気付けは陽はとっくに落ちて真っ暗です。5日間乗り放題だった「市内バス・電車チケット(セッテ・コリーナス)」もあと数時間で期限切れ。最後に、スケッチしていた路面電車に乗って、サン・ジョルジュ城の手前に見えたカテドラルまで向かうことにしました。ライトアップされて闇の中に浮かび上がった12世紀建立のカテドラルの神々しいこと…。神様を信じているわけではありませんが、思わず「お陰さまでポルトガルでの旅も素敵なものになりました。ありがとうございます」と心の中でつぶやきます。

再び、反対方向の路面バスに乗り、ホテルのあるバイシャ・シアードに戻ります。ホテル近くの商業ビル最上階にあるレストランで最後の晩餐。今夜は美味しいデザートを食べたいので、夕飯は抑え目(?)にエビピラフとジャガイモ&キャベツのスープ。

お店を変えて、デザートは同じフロアのカフェでポルトガル名物のカスタードパイ(Pasteis de Nata)と、カフェのイチオシ「新作!アイス・カフェモカ」を注文しました。 両方とも見た目は地味ですが、何ともパンチのある甘さ!昨夜の「コンデンスミルクをさらにコンデンスしたBaba de Camelo」ほどではありませんが、ポルトガルのスイーツは本当に甘い!!!

血糖値アゲアゲの所に風邪薬を飲んで、上機嫌でホテルに戻ると…!ホテルの前の路上に無数のソファーが並べられています。そして前方には白い壁…?何と、交通封鎖しての「即席・路上シアター」のようです。どうやらハリウッド・アクション映画の特別試写会のようなのですが、何しろ「路上」なので、ソファには座れなくても自由に「立ち見」ができます。


しばらく観ていましたが、致死率の高い未知の伝染病で次々と人々の命が奪われていくアクション・ホラーだったので、寒くなってきたし早く部屋に帰って寝る事にしました。暖かいお風呂で体を温めて、明日の長旅に備えて早く治さなくては!


日本・ポルトガル通商修好条約締結150周年記念イベントとして丸の内カフェ(千代田区丸の内3ー3ー1、新東京ビルヂング1F、フリースペース)で開催中の「PORTUGAL~Arte e Poesia」での私の作品展(6月1日~14日)およびポルトガルの旅の魅力を語り合う「トーク・セミナー」(6月30日、19時~)に連動して、昨年夏の私の旅行記をこちらに転載しました。現地の風景や美味しいものの写真、私の水彩画作品とともに、一緒に旅気分を楽しんで下さい。

PORTUGAL~Chapter IV (リスボン4日目!ベレン地区でゆっくりスケッチ)













朝、目が覚めると喉が痛くて、頭が重いのです。「まずい!」と慌てて電子体温計で検温…でも熱は「36.4度」。いつもよりは若干高めですが、平熱です。どうやら新型インフルではないようで、ひと安心。


なので、イネスに薦められたオビドスの町まで遠出するのは諦めて、リスボン市内でゆっくりスケッチすることにしました。旅の終盤で疲れがたまっているので、無理は禁物と思ったからです。そこで、初日に外観だけ見て圧倒された、市西部・ベレンにある世界遺産「ジェロニモス修道院」をもう一度観に行くことにしました。ホテルの前から路面電車に乗って西に向かいます。目の前の停留所で降りて、改めてその巨大さに圧倒されます。前日に観たトマールの修道院と同様、この修道院も着工は15世紀、完成は19世紀と…うーんと時間がかかっています。どうやら時間をかけすぎて、1F、2F、3Fと建築様式が違ったりします。サンタマリア教会の動脈のように細かく施された天井の彫刻とステンドグラスを観て暗闇に慣れた目に、次に飛び込んで来たのはまばゆ過ぎる太陽光。それも、レース網のような素敵なアーチ越しに青い空と共に飛び込んで来たので、感動してこの景色を一枚スケッチしました。


このような彫刻が、この巨大な修道院の至るところに施されているのです。完成までに500年かかっちゃった事にも納得です。修道院内をぐるりと回って、今度は外観をスケッチしようと外にでると喉が痛くてイガイガしているせいもあり、喉が渇いて仕方ありません。ランチを食べにいったん修道院を離れてテージョ川方面に向かいます。すると偉人たちを彫刻した「発見のモニュメント」の正面にレストランを発見。どうやらカシュカイスでイネスに連れて行ってもらったお店と同じ系列のレストランのようです。そこでひと休みしていると、さらにモニュメントに近い場所にカフェもあることを発見。デザートは場所を移して、そのカフェ(ジェラテリア)で美しいモニュメントをスケッチすることにしました。とりあえず喉が欲する柑橘系のジェラートを頂いてスケッチをしていると、小学校高学年ぐらいの男の子が近寄ってきて、私と私の絵の写真を撮らせて欲しいというので暫し手を休めてポーズ。男の子は私のスケッチに感動しているようで、ちょっと照れくさかったのでささっと仕上げ、微笑んでその場を去りました。


再び修道院の前に戻り、ベンチに座って外観を描きました。この修道院もまたマヌエル様式の粋を極めていて、スケッチには1時間ちょっとかかってしまいましたが、何とか描き終えて旧市街方面のバスに乗りました。そして、ホテルの前でこの日最後のスケッチ…坂道を上がってくる路面電車を仕上げました。うん、今日は体調悪いのに頑張った♪で、ご褒美のディナーはお肉にすることにしました。これまでポルトガルに到着以来お魚が多かったので、風邪っぴきをふっ飛ばすためにも、お肉「フランゴ・アッサード(ロースト・チキン)」を頂きました。


付け合せのポテトはとても食べ切れそうになかったので、野菜を取るためにトマトのサラダを注文。日本で食べるより酸っぱいトマトがちょうど良い加減のドレッシングになっていて塩味の鶏をよりさっぱり食べることが出来ました。メインの前に頼んだジャガイモとキャベツのスープ「カルド・ベルデ」もやさしく美味しい味でした。


ただ1つ残念だったのがデザートでした。メニューを読んだところで分かるはずもなくお店のお兄さんに「お兄さんのお薦めスイーツをくださいな」とお願いしたら出てきたのがこの「Baba de Camelo」。ポルトガルのスイーツは焼き菓子が多く、全般的に色目が地味なのですが、こいつは見た目の地味さではピカイチです。


ところが、トロっとした茶色い液体をスプーンですくって口に入れた瞬間、そのインパクトの強さにびっくり!あ…あ…あっまぁぁぁーーーーいっ!!たまらずお兄さんに材料を尋ねると、お兄さんはニッコリ笑って「コンデンスミルクをじっくり、じっくり煮込んだものです」とのこと。そりゃあ甘いはずです。でもお兄さんがニコニコしながら「おいしいでしょ?僕、これが一番好きなんです」とこちらを見ているので残すわけにも行かず、頑張って食べました。あぁー、喉が渇くぅぅぅ…。軽くクラっと目眩を覚える甘さでした…。



日本・ポルトガル通商修好条約締結150周年記念イベントとして丸の内カフェ(千代田区丸の内3ー3ー1、新東京ビルヂング1F、フリースペース)で開催中の「PORTUGAL~Arte e Poesia」での私の作品展(6月1日~14日)およびポルトガルの旅の魅力を語り合う「トーク・セミナー」(6月30日、19時~)に連動して、昨年夏の私の旅行記をこちらに転載しました。現地の風景や美味しいものの写真、私の水彩画作品とともに、一緒に旅気分を楽しんで下さい。