丸の内カフェで"PORTUGAL~ARTE E POESIA”開催中!

2011年1月26日(水)に、丸の内カフェ(千代田区丸の内3-3-1 新東京ビルジング1F)で旅と英会話スキルのセミナー”「私だけの旅」をつくる簡単英会話”の講師を勤めさせていただきました♪受講者の皆さんが、ノリノリで発音練習を一緒にやってくださったので、嬉しかったです。
http://www.marunouchicafe.com/seminar/index.html#20110126

2010年6月1日(火)~14日(月)に丸の内カフェにて、ポルトガルで描いてきた水彩画風景を展示。おかげさまで沢山の方にご来場・ご鑑賞頂きました。ありがとうございます♪

(日本ポルトガル通商修好条約締結150周年記念イベントです↓)

http://www.marunouchicafe.com/gallery/index.html#20106130

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October 1, 2013

Venezia 2013: Giorno 6 & 7 (番外編)--恋の魔法よ、とけないで!(最終回)

本に戻る時間が刻一刻と近づく中、ベニスそしてリッカルドとのお別れの時も近づいています。もう一度彼の笑顔を見たいけど、会えば別れはもっと辛くなってしまう。だから、リッカルドとの素敵すぎる思い出をそのままに、綺麗な箱にそっとしまっておきたい。ベニスの恋の魔法がとけてしまう前に、美しい記憶のまま胸の奥に閉じ込めて日本に帰りたい・・・。

「明日日本に戻るなら、その前に会いたい。今から夕方まで一緒にいられるし、夜だって店に来てくれれば、またその後も一緒にいられる。朝まで一緒にいよう。空港までは僕が送って行くから」

リッカルドの言葉に、もう会わないと決めていたはずの心がグラグラと揺り動かされます。

でも、最終日の「To Do List」の最優先項目には、この旅に出る前から決めていたことがありました。それは、カナルの対岸で夕陽を受けて輝く聖サルーテ教会の絵を描くこと。今回の旅の目的は、11年前に果たせなかったブラーノ島でのスケッチと、グランドカナル越しの夕暮れ風景描くことだったからです。 

「あのね、リッカルド。今日は夕方に、どうしてもやらなくてはならないことがあるの。それはずっと前から決めていたことで、とても大切な用事なの。だから、今夜はお店にはいけない」

「じゃあせめて、その前に会おう。もうすぐ昼休みだから、会って話したい」

北イタリア随一の「粘り腰の軟派」(MINA総研調査)で知られるベネチア男の押しの強さには抗えません。このままでは話が堂々巡りするばかりなので、とりあえずいったん買い物した荷物を置くためにホテルに戻るから、また外に出る時に連絡すると伝えて電話を切りました。

部屋に戻り、買い物した荷物をトランクに収めながら、切なさで胸が張り裂けそうになりました。リッカルドの気持ちはありがたいし、私だって本当はもう一度会いたい・・・。

高ぶる気持ちをクールダウンさせようと顔を洗い、今度は画材を持ってホテルの部屋を出ました。

「今、この瞬間は辛いけど、もう一度会ったら、明日から彼に会えないことがもっと辛くなる。だからもう、リッカルドには会わない。電話にも出ない」

そう決めて、最後に描く夕日の絵の前にもう1枚、この美しい古都の絵をスケッチブックに収めようと、お絵描きポイントを探しに歩き出しました。 

日常とは異なる世界での「偶然の出会い」は、目の前に広がる景色を何倍か美しく、特別なものに見せる「魔法」をかけるのでしょう。それだけに、旅の絵描きが出会った恋は、ロマンティックに燃え上がり・・・。

でもこの恋は消して成就することはないのです。だって魔法はいつかとけてしまうから。甘くて切ない想い出を心の奥にしまって、旅の絵描きは新しいスケッチブックと共に次の旅に向かうのです。
「これじゃ私、まるで『お絵描き寅さん』・・・だな」。

ふと思いついた面白フレーズに我ながらクスっとして、画材の入ったバッグを肩にかけ直しました。バッグの中で携帯がブルっと震えたような気がしましたが、そのまま石畳に歩を進めます。まだ高い太陽を映したカナルの水面が、キラキラ光って時折視界を遮ります。人込みをかき分けながらヴァポレットの停留所ひとつ分を歩き、フェニーチェ劇場に抜ける小路につながる橋を渡りかけた時でした。 

「MINA!!」 

右手前方から私の名前を呼ぶ声が聞こえ、そちらに顔を向けようとした時に、温かい指先が右の頬に触れました。

「捕まえた!」

びっくりして顔を上げると、目の前にリッカルドの笑顔がありました。

「どうして・・・?」

リッカルドは私の右手を取ると、甲に軽くキスしました。

「そんな顔して・・・Princessはご機嫌斜めなのかな?電話しても出ないから、探しに来ちゃったよ」

そのまま橋の上でぎゅっとハグ&キスされて・・・もはや観念するしかありませんでした。もう会わないはずだったのに、もしかしてこれもまた「ベニスの恋の魔法」の仕業なのかもしれません

手をつないで広場を突っ切ると、そのままドルソドゥーロへつながる大きな橋を渡りました。彼のお店のある方には向かわず、昨夜とは反対側の小径をゆっくりと歩き、木陰のベンチをみつけて腰掛けました。

「MINAに嫌われたのかと思った」
 
「違うの。東京に帰る前にあなたともう一度会ったら、お別れできなくなりそうで辛かったんだもの」
 
「でも、会いたかった・・・そして、やっぱり会えた!」

リッカルドの声は低くて優しく、つないだ彼の大きな手は温かく・・・。

カナルの水面を渡って来た風に吹かれながら、昨夜の話の続きをしました。家族のこと、仕事のこと、夢のこと・・・。会話が途絶えると互いの瞳をじっと見つめ合い、つないだ手をぎゅっと握り直しました。リッカルドの口が軽く開いて何かを言おうとした時、彼の携帯が鳴り出しました。グループ客が来て急に忙しくなったことを知らせる、お店からの電話でした。

「ごめん、戻らないと・・・」

「いいよ。一緒に行きましょう。その代わり、ビールを1杯ご馳走して。ビールを飲みながらお店のテラス席から眺めるカナルの絵を描きたいの。いいでしょ?」

「仰せのままに、Princess」 
  
テラス席に陣取り、ビールを飲みながら、彼のお店から見えるカナル風景をスケッチしました。忙しく接客するリッカルドの視線や気配を間近に感じながら、小一時間で1枚仕上げました。思いがけない形で素敵なお別れができたような気がして、胸の奥につかえていたものがスーッと小さくなっていくのが分かりました。

「ねぇ、リッカルド、もうひとつだけお願いがあるんだけど・・・」

彼のお店の前で描いたスケッチを手にした私と、実際のカナル風景を一緒に収めた写真を撮ってもらいました。彼の目を通して見た私の記憶を、自分のスマホのカメラにも収めておきたかったからです。

「夕日の絵を描き終えたらまた、ここに戻ってくる?」

彼の問いには直接答えず、「Io vado. (行ってきます)」と言ってテラス席を離れました。ヴァポレットの乗り場に向かう橋を渡る手前で一度だけ振り返ると、私を見送っていたリッカルドは夕陽を受けてまぶしそうに目を細め、そして投げキスをくれました。「MINA、あとで電話する!」

ヴァポレットに乗って対岸のサンマルコ広場に渡り、夕陽の方角に向かって歩きました。オレンジ色の光りを浴びて輝くグランドカナルや大聖堂のクーポラの形を目に焼き付けながら、ホテルに戻り、そのままグランドカナルに面したバーの特等席に陣取りました。夕陽と同じ色をしたベリーニを注文すると、急ぎ足の夕陽に置いていかれないように、一気にペンでアウトラインを描き上げました。

水彩絵の具での色つけが始まった頃、ずっと私の事を気にしている様子だった男の子(お父さんとはイタリア語で話していました)とお父さんが私の横にやってきて、絵を近くで見せて欲しいと話しかけてきました。まだ途中ですがどうぞ、とスケッチブックを差し出すと、男の子が「Very nice!」と覚えたての英語で褒めてくれました。実はずっと二人が「お姉さんに英語で話しかけてみよう」と練習していたのが聞こえていたのが微笑ましくて・・・何だかとても幸せな気分になり、思わず笑顔になりました。
夕陽が沈みきる少し前に絵は完成し、ホテルの従業員の方も代わる代わる見に来ては感嘆の声を挙げて褒めてくれました。ちょうど良い具合のお腹も空いてきたので、そのまま特等席をディナーモードに切り替えてもらって、絵に描いた風景が闇に溶けていく様子を見ながら軽く夕飯を取って部屋に戻りました。

部屋で荷造りをしていると、日付が変わる頃にまた携帯がブルっと鳴りました。リッカルドからのメールでした。

「仕事が終わったら君の部屋に行こうと思っていたのに、従業員が熱を出して倒れてしまって、ベニス郊外の家まで車で送ることになった。本当にごめん。でも明日の朝は必ず迎えに行くから」

もはや「ベニスの魔法」もここまでか・・・?でも不思議と、喪失感や寂しさはありませんでした。思い出の風景をスケッチブックに収めて、思いがけず素敵なお別れが出来たつもりでいた私はとっくに、自力で空港まで戻る心づもりが出来ていたからです。

ところが・・・リッカルドは私との約束を気にしてくれていました。果たして、翌朝うーんと早くにリッカルドはホテルにやって来ました。

「本当に空港まで送ってくれるの?」

「もちろん」 

サンマルコ広場駅から鉄道駅方面に向かうヴァポレットに乗り込みました。大きなトランクもリッカルドが運んでくれるので、私は楽チンです。

「Grazie! リッカルド、本当に助かるわ」

「Prego, MINA。でも何だか妙な気分だよ。だってこうやって君を迎えに来たのは、君を旅立たせるためなんだから・・・」

ゆったりとグランドカナルを往くヴァポレットに揺られながら、大好きな景色とリッカルドの笑顔を眺めていました。このまま時間が止まってしまえばいいのに・・・。サンマルコ広場から約30分間かけてサンタ・ルチア鉄道駅から3つ先の大型駐車場施設があるトロンシェットまで行き、そこからはリッカルドの車で空港まで送ってもらいました。トロンシェットから水上を真っ直ぐに走る道路を抜けると、メタリック・ブラックのオペル・アンタラはあっという間に「ごく普通の市街地」に入り、15分ぐらいで空港に到着しました。

「出発まで一緒にいられなくて、ごめん。仕事に行かないと・・・」

リッカルドは車からトランクを降ろすと、ギュッと抱きしめてくれました。チェックイン・カウンターの前にはもう長い行列ができています。私もすぐに列についた方が良さそうです。

「次はいつベニスに来る?また会えるよね」

「分からない。年末かもしれないし、来年かもしれないし・・・10年後かもしれない。でもきっとまたここに戻ってくるような気がする」

空港ロビーの滑らかなフロアの上でトランクを押して歩いていると、前日にベニスの石畳を歩いていた時に抱えていた胸の奥の痛みや重さが嘘のように軽くなっているのに気付きました。

もしかして、魔法にかかっていた間の全てが夢の中の出来事だったような気がして、慌ててバッグからスケッチブックを取り出して開いてみると・・・そこにはちゃんとこの数日間のベニスの思い出がしっかりと収められていました。夢のようだったけれど、夢ではなかったのです。

・・・リッカルド、本当に素敵な思い出をありがとう。ベニスの恋の魔法のおかげで、一生忘れられない旅になったよ。

(終わり)

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

【お絵描き寅さん(!?) 「ベニスの恋」の巻、バックナンバーはこちら】

<第1話>ベニス4日目: 「恋の予感」(英語編の後ろに日本語があります)

<第2話>ベニス5日目: 「ロマンチックな夜」

<第3話>ベニス6日目:  「もう一度、会いたい」

September 16, 2013

Venezia 2013: Giorno 6, 7 -- Stunning View of Piazza S. Marco & Gorgeous Canal Sunset

In the morning of the actual last day for me to stay the whole day in the old city, I went to see the S. Marco. As the exterior of the beautiful Basilica is under the construction, I gave up painting the facade of Saint Marks this time. Instead, I decided to go inside and to see the view from its balcony.
The inside of the Basilica is really ... huge!, of course, and its stunning golden ceiling, walls and alter were nothing but breathtaking!! It is not hard to imagine how rich and powerful the city of Venice was in the Middle age.

It is free of charge to get inside of the church, however, you need to pay 2 euro each to get closer & go around the golden alter and to go up balcony to see the grand view of Piazza S. Marco.
Why not? I tried both and felt that it's more than worth enough to pay. When I finally got the other side of the golden alter -- decorated with golden glass tiles and gem stones -- I could hardly move for a while. I just stayed there and stared at the shinning alter, probably for 10 minutes or so.

Then finally, I went up to the balcony of the S. Marco to overlook the grand view of the square from there. The view was juuuuuuuuuuuuuuuuust great. Yet I gave up opening my sketch book here again, as the view was too huge to paint. I decided to brand the scene on one's mind, instead.  Thank you Venice to let me share this beautiful view!!
In the afternoon, I did some shopping for my friends and family and went back the Dorsoduro district. I stopped by the restaurant I found two days ago to say 'Hi' to the waiters. The owner of the restaurant bought me a glass of beer and I painted a small canal view from the table. How nice of him!

Then I took a vaporetto to cross the grand canal toward the Piazza S. Marco again. As I wanted to paint the last piece here in Venice at the time of sunset, I looked for the best vista point from there.  However, I couldn't find any better spot than the sunset view from the hotel bar where I stay. So, I took the best table facing the canal and the Bailica di S. Maria della Salute about 1 hour before the sunset and ordered a glass of Bellini.

While I was panting, a German father and his son came up to me. Actually, I have recognized the German boy who often tried to get a covert glance of my work, but he ran back when I looked at him.

"Excuse me, but can we get a closer look of your watercolor? My son says he is a great fan of your painting, but he is too shy to say so."
"Sure, my pleasure. I haven't finished this piece yet, but please!"

The boy finally came to right next to me and looked at my painting, and he said in English,


"Very nice!"
"Thank you very much!"
I could hear that the boy was practicing this short but beautiful English words with his father before they came up to me. So sweet!
And just before the sunset, I could finish this last piece and started having dinner, the last meal in my favorite city, there, too.

* * * * * * * *

On the following day, I took a vaporetto from the hotel to Tronchetto, where bus terminal & parking buildings are located. As the Dorsoduro restaurant owner gave me a ride from the Tronchetto to the Marco Polo Airport, it took only 15 minutes or 50 minutes in total. (And I could save more than 200 euro this time!! It would cost 5 euro by shuttle bus and about 50 euro by taxi to the airport.)

Grazie, Venice! Arrivederci, Venice!

Tornerò di nuovo qui!!




September 6, 2013

Venezia 2013: Giorno 5 (番外編)--恋に落ちた!?旅の絵描き~の巻

<前回までのお話>
11年ぶりに訪れたベニスの旅も後半にさしかかった4日目、MINAはサンマルコ広場界隈の喧噪を離れて、対岸のドルソドゥーロ地区へ。1日中夢中で絵を描き 続けて喉が渇き、ひと休みしようと夕方偶然立ち寄ったカフェ・レストランで、ハンサムな店員さんと出会い、ひと休みのはずが、結局そこで夕飯も食べることに。食後、お勘定をしようとすると、彼から「もうすぐ仕事が終わるから、その後で一緒に飲まないか」と誘われて・・・。
 (比較的「真面目に」書いている5日目の旅ブログ=英語版=はこちら「Venezia 2013: Giorno 5」 )

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うです。ドキドキのVenetian Nightから一夜明けて、5日目の朝です。実は昨夜はあの後、ちょっとだけ続きがありました。(諸般の事情から、英語版の旅のブログ・本編と「恋ばな」は別稿にしました)

昨日は朝5時に日本からの電話で起こされて寝不足だった上に、一日中絵を描き続けていたので、さすがにヘトヘトで、夕食後はもう眠くて仕方なかったのです。せっかくの素敵なお誘いでしたが、イケメン店員のリッカルド(仮名)に御礼を言ってテーブルでお勘定を済ませると、彼はお店の外まで送ってくれました。

「本当にあともう少しで仕事が終わりますから、もうちょっとだけ待っていてもらえませんか?」
「残念なんだけど、今夜はもうヘトヘトに疲れているので・・・」
「では、明日また会えませんか?昼間のご予定は?」
「昼間は・・・カンナレッジオで絵を描きたいので・・・」
「ではそれが終わったら、夜こちらで会えますか?」 

営業トークなのか、予想以上に食い下がるリッカルドに捕まってお店の外で立ち話をしていたら、観光客グループが私達の横を通り過ぎていきました。するとそのグループの人達が

「あ、この人知ってるわ!さっきカナル沿いで絵を描いてた人よ」
「うん、素敵な絵だったよね」
「もう描き終わったの?」

と口々に明るく声を掛けてきます。するとリッカルドも

「そうだよ!彼女は素敵な絵を描く、凄いアーティストなんだ」とフレンドリーに応えています。

そうでした。私は旅の絵描きなのでした。こんなこともあろうかと、バッグの中にはスケッチブックと画材の他に、あれも入れておいたんだった・・・!

「リッカルド。きょうは色々と良くして頂いたから、御礼にこれをさしあげましょう!」 

私は、自分の水彩画を5枚組にした絵はがきセットを彼にプレゼントすることにしました。すると予想以上のリアクションで喜んでくれたので、それをきっかけに禅問答のようなやりとりはいったん引き取って、「じゃあ、また明日」みたいなゆるやかな約束をしてホテルに戻ったのですが・・・。
歩いて15分ほどのホテルに戻る頃には既に携帯にメールが届いていました。絵はがきセットの中に入れておいた名刺のメアドをみつけて、速攻メールをくれたようで す。ただ、発信元のアドレスがお店のものだったので、他の人に見られても大丈夫なように、細心の注意を払って(?)簡潔に、でも冷たくなりすぎないよう丁寧に言葉を選んで、今夜の御礼を書いて返信しました。すると、シャワーを浴びている間にも「おやすみなさい」の即レスがあり・・・でももうさすがに眠かっ たのでそれには応えずに寝ました。

そして目覚めると、 すでに「おはよう」メールが届いていました。そして今度は「ランチ営業もしているので、午後はずっと店にいます。その後も店は閉めずに待ちしてますから、お時間ある時に顔を出してください。僕の携帯番号は・・・」とかなり具体的に、しかも徐々に押しが強くなってきています。昨夜会った時には、物腰の柔らかい、静かな 感じの男性でしたが・・・。

でもまぁ、昨夜の時点で一応ゆるやかに約束していたので、「ま、いいか」と特に返信しないで放っておくことにして、前日に会った英国人女性が教えてくれた、旧ユダヤ人街のカンナレッジオ地区に向かいました。ここはベニスの中でも古い街並みが残っていて絵になるとのことでしたので、ベニス・S Lucia駅方向から路地に入り、素敵な風景を求めてロケハンをしました。

歩き回ってちょうどお腹が空いたころ、路地裏で地元のおじさまでいっぱいの「おやじ食堂」(お薦めは「本日の昼定食」)を発見。定食についている白ワインを飲みながら、サラダと烏賊墨のパスタを平らげた後、「本日の焼き魚」にレモンをたっぷり絞って、さぁ食べ始めましょう、と思った時に携帯が鳴り出しました。こんな時に誰?と思って出ると、果たして「あ、良かった!つながった!きょう、会えますよね?」 と・・・リッカルドからなのでした。

そうか・・・名刺には携帯番号も印刷してあったっけ。でも、私の番号は国際電話になるわけで、わざわざ国番号を調べてかけてきたようです。おそるべし、リッカルド。あ、でも、そうでした!ここはベネチア。北イタリアの中でも、比較的あっさり引き下がるミラノやジェノバの男性にくらべて「粘り強いナンパが持ち味」 (MINA総研調査)の土地柄だった事を思い出しました。

でもまだしばらくは、彼のお店があるドルソドゥーロ地区とは正反対にある、カンナレッジオ地区に留まって絵を描いていたかったので、今夜またお店にご飯を食べに行くことを「改めて」約束。11時過ぎには仕事が終わると言うので、それに合わせて前日のように早い時間の夕食ではなく、9時過ぎに行く事を伝えると、ようやく納得して電話を切ってくれました。

と、ここまで約束しておいて行かないのは「なでしこジャパン代表」として名が廃ります。少し迷いましたが、まぁ今夜ぐらいはちょっとだけ「ベニスの魔法」にかかったふりもいいかな、などと思い、気合いを入れて夕方までにカンナレッジオの風景画を2枚仕上げました。いったんホテルに戻り、汗でクタクタになった服を着替えて、(昨日は汗でクタクタのままお店に行ってしまいましたが・・・)グランカナルにかかる橋を渡ってお店に向かいました。

店の前に立って待っていたリッカルドは、昨夜にも増して満面の笑みで迎えてくれました。昨夜と同じ店内の「特等席」に案内されて、ベネチア風・3種の魚のマリネと、パルミジャーノチーズとクレマ・バルサミコが添えられた牛のステーキを頂きました。ワインは「お店から」とのことでサービスしてもらい、ゆっくり食事を済ませた後に一緒にお店を出て、ドルソドゥーロ地区の先端にあるPunta della Doganaまで色々な話をしながら、グランドカナル沿いの道をお散歩しました。


「昨日の夜、メールを返信してくれた時、本当に飛び上がるぐらい嬉しかったよ」とリッカルド。落ち着いた雰囲気だった昨夜とは違って、ちょっとテンション高めです。

「でも、私に会いたいとか、僕の携帯番号は何番ですとか、あんなに色々なことをお店のアカウントからメールしてきたけど、他の人に読まれたりしないの?」
「大丈夫。あのメール・アカウントを使っているのは僕だけだから。だってあそこは僕の店だからね」

イタリア料理店のオーナーと言えば、恰幅の良い年配の男性・・・などと勝手なイメージを持っていた私は、背が高くスラリとしてハンサムなリッカルドのことを店員さんなのだと勝手に思い込んでいたのですが、実はあのレストランのオーナーさんだったのでした。 若くしてオーナーになるにはもちろん苦労もあって、色々なことを犠牲にしながら人の何倍か働いて、ようやく昨年2月に店を手に入れて、苦労しながらも今年の春頃からは商売も軌道に乗ってくれて・・・と熱く自分の事や夢を語ってくれました。
カナルに浮かぶ街灯りのリフレクションを眺めながら、リッカルドの優しい話し声に包まれて、ロマンチックなベニスの夜は更けていくのでした・・・。(続く)



<第1話>ベニス4日目: 「恋の予感」(英語編の後ろに日本語があります)

<第3話>ベニス6日目: 「もう一度、会いたい」


<第4話>ベニス6-7日目: 「恋の魔法よ、とけないで!」(最終回)

Venezia 2013: Giorno 5 -- Painting in Cannaregio & Romantic Night in Dorsoduro

On the 5th day in Venice, I went to the Cannaregio area, an old Jewish town in Venice near the train station, by taking advice from the English lady I met at the Punta della Dogana. As she told me, there are old, but beautiful Venetian houses and bridges there.

I began my day by taking vaporetto to Piazza Roma, where there is bus terminal to the airport and other cities. Though I spent several hundreds euro when I came in the city (as it was midnight...I spent that much just for security reasons...) by hotel taxi accompanied by a concierge person, I wanted to take public transportation on the way back to the airport. It will be less expensive, besides it is more time saving by taking land transport, rather than taking boat taxi all the way.
So, I timed my trip to the airport from the hotel and found out that it takes about 35-40 min. from S. Marco fermata to Piazza Roma (but free, as I have 7-day pass). Taxi drivers there told me that it will take about 20 min. from the bus terminal to the airport and the fare will be 40 euro.  Well, not bad, though it will cost only 5 euro if I take shuttle bus from there...  OK, either way works, I guess... The only problem will be carrying my luggage from the hotel to the S. Marco fermata -- about 5 min. walk. but I have to cross 3 bridges...

Then I walked toward the Cannaregio, passing by the S. Lucia train station. In the Cannaregio area, I found many local grocery stores (not really for tourists) and bought mixed seasoning to make Venetian dishes. As I took 6 packages for my friends, the store owner gave me 1 euro discount for each. How nice!

I also found a nice restaurant in the old Jewish quarter. I was the only tourist there as the rest of the customers were local people from shops or studios nearby. They simply ordered the restaurant's "Today's Lunch" by choosing pasta out of 3 kinds and main dish (meat or fish).  So, I just followed their manner -- Spaghetti Sepia (Squid ink sauce spaghetti) and Fish of the day; grilled Monk fish -- both of them are very Venetian. The lunch set menu included a glass of wine and a mixed salad and it cost only 18 euro... Wow!! It was very delicious lunch but the cheapest meal I had in the city. Now I really love the Cannaregio very much.
I painted 2 watercolors in the area, one with a small beautiful bridge with gondolas and the other is the church with very decorative facade.To depict the details of the decoration, I used less colors for this piece.
 

As it was really hot day due to the heat from Africa (temperature went up around 35c, which is very unusual for Venice), I decided to go back to the hotel before sunset.

On the way back to hotel, I stopped by a very attractive mask shop near the Ponte Realto. The shop lady told me that we can dress up (costume and mask) for 400-500 euro, saying, "You should come back at the time of Mask Festival!" Surely. I wish I could do so really...
For dinner, I went to the same Dorsoduro restaurant I enjoyed on the previous day.The owner and waiters greeted me warm smiles and delicious dishes. 
Cantinone Storico

I had 3-kinds marinated fish in Venetian way and beef stake with Parmesan cheese and  crema balsamico sause. The fish tasted exactly like Japanese "Mamakari" -- lightly salted & vinegar tasted fish from Okayama Prefecture.

 

September 1, 2013

Venezia 2013: Giorno 4 -- Painting & Meeting People in Dorsoduro

It is Monday, and the halfway of my adventure here in Venice. So, I decided to be ACTIVE today, besides, I did only 2 watercolors on the previous day.  I have many things to see and paint here!!

早くも4日目の朝。ベニスの旅も折り返し、中日です。昨日はリアルト橋とカーサ・ドーロの2枚しか仕上げられなかったので、ネジを巻いて朝から活発に動き回ることにしました。本丸であるサンマルコ寺院やその周辺の景色も抑えておきたいものです。(日本語編は英語の後に続きます)

I took a light meal in my room and started my day from the Piazza San Marco, the center of the city. As I did not have time to see inside of the Ducale and the Basilica, I have to see them!!

First of all, I went to the Piazza San Marco to wait for the opening of the Ducale, palace museum. Usually, there are many people waiting for buying tickets to get in. So, I decided to be there a bit before the gate opening.  By the time when I got to the entrance, there were only 6-7 people waiting in the line.

Fortunately, shortly after the ticket office opened, I was able to get in. Though I did not get any options, such as guided tour tickets, I could overhear the explanation by tour guides, both in English and Japanese, from anywhere in the museum. They take group tourists from Japan, the U.S., UK and etc.  I could even enjoy crossing the famous bridge, Ponte dei Sospiri, in the palace museum along with very kind guidance from them!

It took approximately 1 hour to see around the museum and then I went back to the galleria where we can look up the campanile. Of course, I painted the tremendous view from there!

And when I finished painting the beautiful campanile over the arches, about 1 hour later, I decided to go to the other side of the gland canal, shortly after visiting the annex of the Ducale Museum. I really wanted to paint the campanile and the Ducale/S. Marco from the Dorsoduro side.

Though we had occasional rains, I could kept painting as I could find a spot on the very edge of the Dorsoduro, right across the Piazza S. Marco, over the canal. So, in the relatively quite area with beautiful small bridges, I painted 3 watercolors on the day before sunset.  What a productive day I!!

サンマルコで鐘楼をスケッチした後、カナルを挟んで反対側のドルソドゥーロというエリアに向かいました。こちらはサンマルコ広場界隈に比べて観光客が少なく、比較的落ちついたエリアなのですが、雰囲気のあるホテルやレストランも沢山あります。

Punta della Doganaから、対岸のサンマルコ寺院(の屋根)と鐘楼のスケッチをしていると、にわか雨が降って来ました。屋根の下に入って、絵が濡れないように気をつけながら描いていると、折りたたみ椅子持参&レインコートで完全武装した女性も絵を描いていました。英国人だというその女性は私の絵を見ると「あなた、Cannaregio地区には行った?きっと気に入るわよ」とアドバイスしてくれたので、明日のスケッチポイントはそちらに向かうことにしました。

雨が上がったので、そのままDorsoduro地区を歩き回り、素敵なホテルの入口とその横にある可愛らしい橋もスケッチしました。頑張って立て続けに絵を描いていたので、さすがに喉が渇いたのと、お手洗いに行きたかったのでグッケンハイム美術館を目指しましたが、ちょうどカフェが終了の時間で中に入れず・・・。仕方なくそのまま歩き続けると、カナル沿いにテーブルを出しているカフェ・レストランを発見。テーブル席で煙草をくゆらす友人相手におしゃべりしていた男性が私を見ると急に立ち上がり「どうぞ。おすわりください」と椅子を引いてくれました。お客様だと思っていたらお店の人だったのでした。

背が高くてハンサムな店員さんは、物腰が柔らかくとてもきれいな英語を話す感じの良い人でした。せっかくなので、イタリアン・ビールのモレッティを注文。テーブルから眺める景色も素敵なので、こちらで一休みすることにしました。
ビールを飲んで、まったりしていると、「こちらで夕飯も召し上がって行きませんか?」とさきほどの店員さん。時間は夕方6時近くで、まだ陽があったので「まだ夕飯には早いので、夕日が落ちるまでにもう一枚絵を仕上げたら、戻ってきますね」と約束していったんお店を出ました。

再びペギー・グッケンハイム美術館の方に戻って、赤い建物の横にかかる橋の絵を描いていると、近所の子供たちに取り囲まれました。皆、口ぐちに感心したり、知っている英単語を並べてほめてくれました。夕飯だからと子供たちが帰った後、仕上げの色付けをしていると、エプロンをした女性が小走りにやって来ました。

「娘たちが帰ってきて『すごく上手な絵を描いている人がいるから、お母さんも絶対観に行った方がいいよ』と言われたんで、来ました」とのこと。 きっとあのテンションのまま、お母さんに口ぐちに報告してくれたのでしょう。かわいい私のファンの子供たち・・・ありがたいです。

絵を仕上げてさきほどのお店に戻ると、さっきのハンサムな店員さんが満面の笑顔で迎えてくれました。外のテーブル席が混み合っていたのと、また雨が降りそうだったので、今度は店内のテーブルに案内してもらい、お店の自慢料理(タコのサラダとヴェネチア風レバーソテー)をピノ・グリージョで頂きました。


お腹もいっぱいになり、丁度良い加減にほろ酔いになったのでお勘定を頼むと、色々と親切に世話を焼いてくださったあの店員さんが
「え、もう帰っちゃうんですか?僕、あと1時間ぐらいで仕事が終わるんで、良かったらこのあたりを案内しますよ。もう少し一緒に飲みませんか?」とのこと。

さすがイタリア!!
イケメン店員さんのとてもロマンチックなお誘いに、珍しく心が揺れるMINAなのでした・・・。(続く)






<第2話>ベニス5日目: 「ロマンチックな夜」

<第3話>ベニス6日目:  「もう一度会いたい」


<第4話>ベニス6-7日目: 「恋の魔法よ、とけないで!」(最終回) 





August 19, 2013

Venezia 2013: Giorno 3 -- Painting Ponte Rialto & Ca' d'Oro

On the third day in Venice, I overslept... I guess this is the sign that I have overcome jet lag.
I ate an apple and a boiled egg in my room, and then went out to visit land marks of this city... of course for my painting.


早くも時差ボケを克服?・・・で、お寝坊してしまった3日目(実質2日目)の朝は、ゆっくりのスタートでしたが、ブラノの街並みの次にどうしても描きたかった、ベニスのランドマークをスケッチしに、街に繰り出しました。

As I have a 7-day pass for vaporetto, I took it from San Marco fermata to Ponte Rialto. As the 7-day pass costs 50 euro, and as I can use it only for 5 days, I have to take it at least 2 rides a day to payback the value (each ride cost 7 euro, but 12-hour pass costs 18 euro... It is quite hard to calculate... please refer to the ACTV homepage in English.
http://www.venicewelcome.com/actv/vaporetto.htm 

I looked for a nice spot to paint the beautiful bridge, and possibly under the shade. So, I was seated a restaurant by the bridge and ordered a bottle of sparkling water and a seafood pizza for a bit early lunch... And eventually a cup of coffee after the meal, or they would not let me stay there. The chief waiter of the restaurant was not really nice for a painter, he wanted to kick me out as soon as I finish eating... so why not? I took my time.

Well... besides the wonderful view, the restaurant was nothing... 
As I'm not always a nice tourist, but an honest person, I wrote a review for TripAdvisor, as a tip for other innocent tourists.
http://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g187870-d1935593-r171059361-Caffe_Saraceno-Venice_Veneto.html 
Though quite many people mentioned their compliment to the restaurant, they probably never been to real Italian restaurants in their lives...

Then, I headed toward the next spot for my second piece of the day -- Ca' d'Oro.
I walked to the market and found a spot to see the facade of the beautiful mansion over the canal.
I usually try to spend at most 1 hour for each piece of my watercolors, I spent nearly 2 hours for this one. The exterior of the historic building was too complicated but too beautiful to give up painting in detail... 

By the time I finishing this piece, I got really tired because of the unusual heat and too much concentration on the work. So, I decided to go home.  On the way back to the hotel, I looked for a supermarket for the local people to buy bottles of water.  Around the hotel, bars and shops sell only 500ml bottles for 2-3 euro each, or I could get 250cc bottle for 10 euro in the hotel room fridge...

I crossed the Rialto Bridge again and walked along back streets to find local people with plastic bags... and finally I found a Coop! They sell 2-litter mineral water bottles for 0.65 euro... so I grabbed 2 and carried them back to hotel.  Why not?

To change the mood and get freshen up, I changed clothes and went out for the Harry's, one of the most historic and famous restaurants/bars in Venice, for dinner.
I had beef carpaccio and bellini to start the dinner and then enjoyed their popular gratinate spaghetti and a grilled sole in local style.  Though the place is quite expensive, I really loved the beautiful dinner there.  

Bravo, Venice!!


August 18, 2013

Venezia 2013: Giorno 2 -- Painting in Burano Island

On the second day, actually the first day in Venice for me, I went to Burano Island, where there are many colorful houses greet us. As a matter of fact, one of the most important events for me during this trip is to visit this beautiful fishing/lacework village for my painting.

When I came here last time (11 years ago!), I didn't have much time for painting, especially in Burano, so I really wanted to paint beautiful houses this time.

After finishing the first piece, I took lunch at a restaurant Riva Rosa in the center of Burano commercial street. Because of the heat from Africa, temperature easily went up to 34-38c during day time in Venice this year, and of course on this day too, I seated outside as I wanted to paint the view from the restaurant after the meal.

I enjoyed their local special spaghetti with blue mussels and then painted another piece with colorful houses and a canal.  As the street was quite busy, I was like a tourist spot with many people watching/taking photos of me... No problem! My pleasure!!
Before I left the island, I stopped by a boutique selling accessories of Murano glasses. Though I decided to buy necklaces for my Mom and sister-in-law, I was not fully satisfied with their designs -- colors of strings and/or combinations of glass beads.  So, I asked shop people for alternatives. Then, the son of the family-ran boutique, who is to be the shop owner in the future, let me to pick strings and glass beads and then he assembled them just for me on the spot.  How nice of him! Yes, I could manage to get ORIGINAL souvenirs for my family!!

2002年に初めてヴェネチアを旅した時にも、母と2人でこの小さな可愛らしい街並みの島にやって来たのですが、時間がなくてなかなか絵が描けませんでした。「次にヴェネチアに来たら、ぜったいにあのカラフルな街並みを描くぞ!」と決めていたので、今回の旅はまず初日に「思いを果たす」べく、ブラーノに向かいました

街の方々はとても親切で、家の前やレストランのテーブルに陣取って絵を描いていることにも好意的でした。旅行者の方々も、私の絵に興味津々であっという間にギャラリーが出来てしまいました。帰りの水上バスでも、向かい側に座ったカップルが「レストランで絵を描いていた人でしょう?」と話しかけてきたり・・・すっかり有名人?です。

しかも日本人(欧州在住ではなく、女性で・・・)が一人旅というのは珍しいらしく、現地の人からは少し驚いたようなリアクションをされます。確かに日本人旅行客は、家族単位やハネムーン、しかも旅行社のパック旅行で来ている事が多いので、1日ブラーノで時間を気にせずのんびり過ごしたり、ベネチアの旧市街に連泊するケースは意外と少ないのかもしれません。 実際、旧市街への入り口にあるトランシェットと呼ばれる大型駐車場のある場所には毎朝、大型観光バスが横付けされて、団体旅行客が大挙してベネチアに上陸、水上バスでサンマルコ寺院に向かう姿を見かけます。おそらく、周遊型旅行でローマやフィレンツェ、ミラノなどを周り、その途中でベネチアに立ち寄ったのでしょう。

でもせっかく「水の都」に来たのですから、時間があればぜひ連泊して、小さなカナルや細い路地を迷いながら歩く醍醐味を味わって頂きたいです。 トランシェットやベネチア鉄道駅からサンマルコ寺院の停留所まで、水上バスですと30分ぐらいかかりますが、ベネチア島は非常にこじんまりしているので、写真を撮りながらゆっくり歩いても、実は片道40ー50分で歩けるんです。荷物がなければ水上のラビリンス探索は断然、徒歩がお薦めです。

January 19, 2011

Sicilia 2010 Giorno 8 -- シチリア冒険記(11)





Finalmente! My last day of the 2010 Summer Adventure in Sicily has come. I have somewhat managed series of troubles here and the last and the most important mission is; GOING BACK IN TOKYO IN SAFE. However, transition time in Rome is about a hour. I cross my fingers not to be late for my international Alitalia flight to Tokyo from Rome!!

シチリア最後の朝。中庭のレストランでの朝食を終えて、昨日買ったばかりのMax Maraのパンツとシャツ、カーディガンに着替え、荷造りをしてホテルのロビーへ。空港では免税品の還付を受けるため、2時間半前には到着できるよう10時にホテルを出発です。

タクシーを呼んでもらい、市内の渋滞と高速道路の工事渋滞に巻き込まれつつも、約50分(チップ込みで50ユーロ)で到着。免税品オフィスに立ち寄り、ブルガリのお財布とMax Maraでのお買い物レシートを見せてTax Refundの書類にサインをもらいました。商品をみせられるよう、免税品だけはトランクにつめず手荷物のバッグによけておいたのですが、税関職員のおじさんは「いいから、いいから」と通してくれました。

…順調です。何だか不思議なぐらい順調です。その足で出発ロビー反対側のTax Refundのカウンター(両替所)へ。さきほどの書類を見せるとカウンターのお兄さんは「日本円が足りないから、ここでは払い戻せない」と難色を示します。

MINA「日本円じゃなくて、構いません。このユーロで提示してある金額そのまま、ユーロでください」
お兄さん「ご本人の住所がある国の通貨でしかお支払できない規則になっていますので、駄目です」
MINA「じゃあどうやって還付してもらえば良いのですか?」
お兄さん「ローマか、東京に戻ってから…」
MINA「ローマでは乗り換え時間が短いので還付手続きはできません…でも、ここにだってこのぐらいの日本円はあるでしょう?(日本人の観光客が入国時に円からユーロに換金してるはず!)」
お兄さん「ぴったりはありません。ここでは日本円の小銭は扱っていませんから」
MINA「小銭分って、いくら足りないんですか?」
お兄さん「(計算して)今日のレートだとあと21ユーロ頂ければ、2万円返金できます」
MINA「21ユーロお払いしますから、2万円くださいな」


言ってみるものです。…まんまと2万円を還付してもらいました。とりあえずここまでは順調です。トラブル続きのシチリア旅行ですが、さすがに最終日の今日はこのまま、トラブルは起きずに無事に日本に帰れるのでしょうか?

アリタリアのカウンターに行き、eチケットとパスポートを提示して搭乗券を発券してもらいます。前方、窓際の席をGET。これで機内からシチリアに最後のお別れができます。でも、パレルモでは東京までの国際便の搭乗券はJAL扱いなので発券できず「荷物はここでお預かりして、そのまま東京に行きますが、搭乗手続きは改めてローマでお願いします」とのこと。1時間の乗り継ぎ時間で国内線から国際線へのターミナルに移動し、搭乗口で発券してもらわないといけないのです。モタモタしていると、乗り遅れて予定通り東京に戻れないかもしれません。

免税品がつまった大きなバッグとトランクを預けようとすると、地上係員の女性は「最近、規則が変わりまして、預け入れ荷物は1つだけになりました」とのこと。トランクの重さは20キロを超えてもOKだというので、大きなバッグからブルガリのお財布(パッケージしたまま)と一番かさばるMax Maraのレインコートと重たい絵の具セットをトランクに移してカウンターに預けました。大きなカバンにはトランクに入りきらなかったMax Maraの服や機内で使用する化粧ポーチ、そしてスケッチブックなどの貴重品を入れて、ちょっとかさばりますがそのまま手荷物として自分で運ぶことしました。

まぁ…ここまでは順調と言えましょう♪

そうこうしているうちに12時になったので、飛行機に乗る前に小腹を満たすことにしました。Barでシチリア名物のスナック、アランチーノ(ライスコロッケ)を見つけたので、エスプレッソと一緒にいただきました。日本ではアランチーノは一口サイズが多いのですが、本場のアランチーノは野球ボールぐらいの大きさで、色合いともあいまってまさに「オレンジ(アランチャ)」のよう。中にはモッツァレラチーズも入っていて、熱々で美味しいのでした。

国内線はオンタイムにパレルモを出発。天気も良く、定刻にローマに到着。ローマに着陸する直前には見慣れた景色が飛び込んで来ました。ローマのテルミニ駅とコロッセオです。当たり前ですが、地図そのままです。あぁ、懐かしいローマ市内の街並みです!

国内線を降りると、急いで国際線ターミナルに移動するシャトルに乗り込み、東京行きの便が出る搭乗ゲートへ。私が到着した時には既に「最終搭乗案内アナウンス」が入っていて、久しぶりに目にする大量の日本人が次々と機内に吸い込まれていきます。

MINA「通路側の席が良いのですが」
係員「あいにく本日は満席でして、通路側のお席の空きはございせん」
MINA「先日ネットで確認した時には、通路側にもいくつか空席はあったのですが、なぜかネット上では予約はできませんでした。なのでこちらで変更していただこうと…」
係員「そうですか…。でもお客様は窓際でご予約されていますね」
MINA「パレルモでも変更をお願いしたのですが、こちらでしか搭乗券は発券できないので、こちらで交渉するようにとのことでした」

何事もクレームをつけなくては始まりません。ダメもとで粘り腰の交渉は続けます。そうこうしているうちに、機内に乗り込む長い行列はすっかり短くなっています。この際、ビジネスクラスにアップグレードしてくれないかな…などと思いながら「足を捻挫しているのであまり動かなくて済む通路側が良いのです」と地上係員の人と交渉を続けていると、カウンターの電話が鳴りました。電話に出た係員は同僚に「乗り継ぎ便が遅れてこの便には乗れないお客様が2名出ました」と報告。そして「通路側の席じゃありませんが・・・非常口横の真ん中の席が空きましたがいかがでしょう?」とのこと。スチュワーデスさんと向かい側に座る、前の席の座席が無いので足を伸ばし放題の席です。 --Why not?

「それで結構です!」と発券してもらい、急いで機内へ。何とか最後の関門だった「乗り換え」も成功!これで予定通り日本に帰れます。しかも、足は伸ばし放題&トイレ行き放題(?)の気ままな非常口横シートまでGET!ついてます!!大きな手荷物は頭上のコンポーネントにしまって離陸。水平飛行に入ったところで再び大きなカバンをコンポーネントから取りだし、足元に置いてフットレスト代わりにします。うーん、楽ちん♪

やはり天候は安定していて、大きく揺れることや遅れることもなく、飛行機は予定時刻より30分ぐらい早く成田に到着。入国審査の手前のトイレで洗面をすまし、メイクを直して、預けていた荷物のターンテーブルへ。すでにターンテーブルは回り始めています。皆、次々と自分の荷物を見つけてベルトから引き上げます。

・・・ところが、待てども待てども私の荷物は出てきません。30分ほどでターンテーブルは止まってしまい、成田では初めての「手荷物確認カウンター」へ。調べてもらったところ、私のトランクは「本日の便には乗っていなかった」とのこと。


…何ですって!?

最後の最後にまたしてもトラブル発生です。手荷物が届かないことに慣れっこのアリタリアの地上職員は「おそらく荷物はローマで積み遅れたのでしょう。一番早ければ、明日のこの時間の便で東京に運ばれて来ますので、明日確認のお電話をさしあげます。ご自宅までお届けしますので、ここに住所と電話番号を…」とパレルモでも書かされた、バゲージ・クレイムの書類を渡されます。

私自身はギリギリ乗り換えに間に合ったものの、自分では歩けないトランクはやっぱり…乗り遅れてしまったのでした。あぁーあ、ついてると思ったのにな。やっぱり最後の最後まで「ハプニングの神様」は私を見逃してはくれないようです。

おかげで成田からの荷物は大きなカバン(だけど中身は軽量)ひとつだけと身軽だったので、夏に開通したばかりの京成の新ライナーで西日暮里経由で帰宅することにしました。確かに、新ライナーだと都内まで30分ちょっとですし、車内もすっきり&スペーシャスなデザインで快適なのですが、西日暮里から飯田橋が遠いので・・・やはり次回はこれまで通り成田エクスプレスに乗ろうと心に決めました。

この時、まだローマで旅を続けていた私のトランクは、結局翌日の同じ便で東京に到着。同日夜に佐川急便さんに送られてのご帰宅となりました。トランクだけは1日遅れたものの、ちゃんと戻って来たし、結果は全てオーライでした。久しぶりのイタリア旅行は予想通り、いえ、予想以上にハプニングが続きましたが、今思えばすべては楽しい思い出(?)。人々のやさしさに触れたり、美しい街並みや優しい人々、律ちゃんとの楽しい時間が過ごせた素敵な旅になりました。

律ちゃん、次回にシチリアを旅する時は、タオルミーナで優雅に連泊しようね♪

January 14, 2011

Sicilia 2010 Giorno 7 -- シチリア冒険記(10)




It is the LAST day for me to do shopping & painting in Sicily all day. Though I sprained my right ankle (ouch!) on the previous day, I can hardly give up but doing whatever I want to enjoy the last moment in this beautiful island. Nothing can stop me and my adventure!

<Giorno 7:パレルモでお絵描き&ショッピング三昧>朝目覚めると、右足首は倍ぐらいに腫れ上がっています。もしかして骨折?と思いましたが、指の1本1本は全てちゃんと動きますし、痛いけれど何とか足首も動かす事ができるので、やはり「単なる酷い捻挫」のようです。旅行用ポーチの中に入れておいた足首用サポーター(古傷があるので、疲れるとよく同じ場所を捻挫するので用心のために常備しています)で足を固定して靴を履くと…ゆっくりですが歩けます。よぉし!今日は昨夕の分を取り返すべく、お絵描き&お買いものを楽しまなくては!

朝食後、痛み止めを飲んで最寄りの薬局へ。知っている限りのイタリア語を寄せ集め、薬剤師さんに症状を説明し「患部の腫れを和らげる塗り薬か何かありますか?」と尋ねます。湿布は日本では一般的ですが、アメリカの薬局には売っていません。なので、イタリアでも当然湿布は無いものと思っていたのですが、薬剤師さんは「塗り薬じゃなくても、これぐらいの四角い布のようなもので、患部にあてて冷やすことができるものがあるわ。薬効成分がついているから症状も緩和するのよ」と説明してくれます。それってもしかして…? 

そう!湿布でした。なぁーんだ、ちゃんとイタリアには湿布があるのね。ちなみにイタリア語では「cerotto medicato(チェロット・メディカート)」ーー直訳すると「薬効絆創膏」まさに「湿布」です。薬剤師さんが出してきてくれたのはバイエル製薬の「Flector」でした。さすがに久光製薬のではありませんでした…。早速右足首に貼って、その上からサポーターを着用して…。完璧です!これでパレルモの観光スポットを回ってお絵描き&お買いものが存分に楽しめそうです。

まず、薬局から700メートルぐらいの所にある、旧市街の入口「ポルタ・ヌォーバ」まで歩きます。そのすぐ隣りのノルマン王宮(現在は州議会議事堂)を眺めた後、そこから300メートルぐらいの所にある「カテドラル」まで戻り、ベンチに座って1枚スケッチすることにしました。12世紀に建てられた巨大建築物ですが、今でも街の人々の信仰の中心地として威厳ある美しい姿で訪問者を迎えてくれます。

力作が仕上がったので、次は買い物もできる高級ブティックや百貨店があるエリアに移動することにしました。カテドラルの前からマッシモ劇場の方面に行くバスに乗って新市街を目指します。今日のお目当てはMax Mara。カジュアルラインのお店だと比較的お値段がリーズナブルなのです。Max Maraが製品ライン別に店舗を構えるリベルタ通りに差しかかったあたりでバスを降りて何軒かお店を回っていると、横丁から良い匂いが…。そう言えば、少しお腹も空いて来ました。

本能のまま小路に入って行くと、「Pizzo Pizzo」と看板のあるお店の前に着きました。これはどうやら、昨夜ホテルのお姉さんがイチオシで律ちゃんも凄く行きたかがっていた地元の人気店のようです。昨夜は日曜定休で入れなかったのでした。ぐうぜん見つけたとは家、我ながら、天才的な食いしん坊本能・・・恐るべし。

店内は混み合っていましたが、おひとり様だったのでカウンター席へ。本日のおすすめパスタとそれに合わせた赤ワインを頂戴しました。ここはお肉料理が有名で、併設している物販店舗ではハムやパテ、ジャムやオイルなども買えるのです。あぁ、ここで律ちゃんと一緒に食べたかったなぁ…。

ランチの後は、ショッピングを再開。Max Maraのカジュアルライン専門店「Weekend」で、パンツを試着。するとパンツ丈のお直しの必要もなく、「もの凄く似合ってしまった」ので、店員さんは色違いも持って駆け寄ってきます。どちらも着まわしできそうな便利な色なので、迷った揚げ句両方ともお買い上げ。そしてそのパンツと組み合わせるととっても素敵なニットのベスト、インナー、スーツの上からも着れちゃう防寒レインコートも頂くことにしました。

さらに「お客様はきっとパープルお好きですよね?こちらは今年のトレンドのアーガイルのカーディガンですが、パープルなんですよ」と着せられてしまい、やっぱりとても良く似合ってしまったので、同色のシャツと合わせてお買い上げ…。

・・・ついつい病気が出ちゃいました。30分で10着試着して(まんまと!)7着も買っちゃいました。今年の秋冬分の「まとめ買い」です。でも今は歴史的なユーロ安だし、これだけ買うとDuty Freeになって15%還元されるし…。ま、自分へのご褒美ということで♪荷物がいっぱいになってしまったので、一度ホテルに戻ることにしてバスに乗りました。雨も上がったし、荷物を置いて、まだ陽があるうちに最後の1枚を描かなくては。

まずはホテルからすぐ近くのマルトラーナ教会(外はボロボロですが、中は金ぴかキラキラなんです)を見学。そして肝心のスケッチは、その横の赤い帽子が並んでいるような不思議な屋根が気になったカタルド教会に決めました。

1時間弱で描き上げると外はだいぶ薄暗くなって、小雨も降りだしてきました。ならば夜ごはん前に「もうひとショッピング」と思い立ち、再びバスで5分ぐらいのところにあるVia Roma沿いの百貨店「リナシェンテ」へ。ここなら夜8時まで開いているし、色々な名店も入っているので効率よくお買い物できちゃいます。

とりあえずは最上階へ。「イタリアの三越」ことリナシェンテは、ミラノ店はガレリアの並びにあって、最上階のテラスカフェからは、ドゥオモを間近で眺めながらお食事できるのでお気に入りなのですが、ここパレルモ店は?

やはり最上階はレストランフロアで、さらに屋上に出ることもできました。屋上からはパレルモの街並みが一望できます。こうやってみると夜景もなかなかです。お土産用の小物を買っていたら閉店時間になってしまったので、ここでは食事をしないで再びホテルに戻ることにしました。

荷物を部屋に置いて、フロントのお兄さんに「この近くの美味しいお店は?」と聞くと、さきほどスケッチをしていたマルトラーナ教会広場にあるピザ屋さんが「安くて、美味しくてお勧め」とのこと。ピザ専門店だけに色々なバリエーションがあって迷ったので、お店の名前がついたピザを頼むと、マッシュルームとアーティチョークがたっぷり乗ったピザが出てきました。うーん、美味しそう♪

大好きなアーティチョークピザでしたが、独りご飯はやっぱりちょっと寂しいな…と思っていると、足元に猫ちゃんがやってきました。お座りをしてじっとこちらを見上げて動かないので、ピザに乗っていたソーセージを差し上げました。結局、猫ちゃんは私が食事している間はずーっと足元にいてくれたので、一人ぼっちの夕飯にはならずに済んだのでした。

明日はいよいよ帰国。でもこの時にはまだ帰路で遭遇する「最後の試練」が残っていた事は知るよしも無かったのでした。(・・・冒険はまだまだ続く)

January 9, 2011

Sicilia 2010 Giorno 6-II -- シチリア冒険記(9)

When the missions are all completed, it is the time for me and Ritsuko to say good bye. As Ritsuko left for Tunis on time, I went back in the city Palermo to continue my adventure in Sicily by myself. As a matter of fact, there are several missions left for me...shopping, painting and having massage at the luxury city hotel.

無事にレンタカーを返却し、チュニジアに戻る律ちゃんを見送ります。その後はパレルモに戻り、ホテルでゆっくりエステ・タイム♪です。

<Giorno6-2: パレルモに戻り、優雅にエステ&ショッピング、そしてグルメを楽しむことにします>
さっきの「クレーム処理」で必要以上に声を張ってしゃべりまくったので、私は喉カラカラです。でも無事にデポジットも戻ってきたし、律ちゃんのフライトにも間に合ったし、とりあえずひと安心です。

律ちゃんが搭乗ゲートに入る時間が来たので、11月に東京で会う約束をして見送りました。往路は大幅に遅れた便でしたが、On Timeで出発です。

12:50pm 3つ目のミッションも無事に終了です!

空港からは地下鉄でパレルモ中央駅に戻って来ました。ホテル「クイントカント」までは1.5kmぐらいあるので、ブラブラ歩きながら戻る事にしました。駅の近くの路地裏に市場を発見!パレルモ市民の「胃袋」に潜入です。

色とりどりの新鮮な野菜や果物が積み上げられています。歩みを進めていくと、お肉コーナーを発見。ぜひチャーシューを作ってみたくなる見事な肩肉のブロックに見とれていると、昨夜律ちゃんと入ったレストランで食べた「串焼き風グリル肉」の正体を発見!なるほど、こうなってるのね。調理前だけど美味しそうです。

ホテルに戻ってチェックインを済ませ、せっかくなのでホテル内のスパ施設でマッサージをしてもらうことにしました。スパ施設は火曜が定休日なので、今夜がラスト・チャンスなのです。 スケッチもショッピングもしたいですが、とりあえずマッサージの予約を入れてから・・・ということにしました。

スパのカウンターに行くと、ハンサムな男性従業員のエリオが対応してくれました。夕方からは予約が入っているので「今、これからすぐなら50分の全身コースが可能ですよ」とのこと。部屋からふらりと出てきただけでしたが、思いがけずそのままマッサージ・セラピーを受けることに。

更衣室に通され「下着やジュエリーは一切身につけず、これに着替えてください」とガウンと使い捨ての紙製のショーツ(Tバック!)を渡されました。着替えて廊下に出ると、Elioがまっていて「さぁ、こちらへ」と導かれます。間接照明でムードたっぷりのプール(残念ながら今日は時間がないので水中セラピーはできませんでした)の横の良い香りのする個室に通されました。間接照明で薄暗い部屋の真ん中には、ウォーターベッドがありました。どうやらこの上に横たわり、浮遊した状態で体の歪みを確かめながら全身マッサージを受けるシステムのようです。

エリオ「では、ガウンを脱いでベッドに仰向けに横になってください」

えぇ!?エリオ、まさかあなたがマッサージをするの?

エリオ「ささっ、時間が無いので、すぐに始めますよ。目を閉じて…リラックスして・・・はい、お休みなさい♪」

今さら抵抗できないので素直に従うことにして、全身を任せることにしました。私の体の歪みや凝り具合を見てリンパマッサージを施してくれながら、エリオは自分がパレルモにあるプロ・サッカーチームのトレーナーであることを話してくれました。ミラノで勉強した後に出身地のパレルモに戻ってきてこの仕事をしているけれど、保守的な土地柄なので男性がプロのエステティシャンとして活躍することに偏見が多くて不満なのだそう…。確かにTバック1枚で男性にマッサージしてもらう事に抵抗が無いと言えば嘘になりますが、さっき恥ずかしがっていたら、彼を傷つけるところでした…良かった。

エリオはプロ意識&技術も高くて、マッサージ後は体がすっきりと軽くなったのが分かりました。それにしてもセラピー中にずっと流れていたBGMはジョージ・マイケルだったので、ついつい吹き出しそうになりました。そっか…エリオはあっち側の人だったのね。若くてハンサムな男性だからちょっとドキドキしちゃったけど、そうと分かればもう全然恥ずかしくありません。

仕上げにエリオ特製の調合オイルで全身をすべすべ&ツルツルに仕上げてくれました。

エリオ「ところでMINAは今、何歳?ここには欧米・アジア国々からたくさんお客様が来るけれど、こんなに肌のキメとか張りのコンディションが良い人は珍しいですよ」

人を年齢や見た目で判断して対応を変える人が大嫌いなので普段は年齢の話をしない私なのですが、すっかり気を良くしてエリオには正直に年齢を言うと「多分25-26歳、マックス28歳ぐらいと思ってたから年齢を聞いたのに…」と目を丸くしています。エリオ、良い人ね。もしまた次にシチリアに来る事があったら、またあなたを指名してマッサージしてもらうわね。

マッサージを終えて夕方の街にお買い物に繰り出すことに。でもとろける様な全身エステで体がフニャフニャになっていたせいか、それとも連日の長時間ドライブでの疲れが出たのか、石畳に躓いて何度も捻挫して弱っている右足首を捻ってしまいました。ものすごい激痛が走ったので慌ててホテルに戻り、旅行用ポーチに入れっぱなしになっていた冷えぴたシートを当てて冷やすことにしました。

大事をとってこの日のショッピングは断念して、部屋から見える教会の屋根をスケッチして過ごすことにしました。

ディナーも遠出はせず、ホテルの中庭にあるレストラン「Bye Bye Blue」で食べました。でもここが大当たり!典型的なシチリア料理をアレンジした創作料理の店なのですが、モンデッロの姉妹店がミシュランで1ツ星を獲得した評判のお店だったのです。

スライスの断面が美しいタコのカルパッチョや、白身魚の3種のグリル、洋ナシのコンポートなどを美味しく頂きました。明日、足の腫れが引いたら、今日できなかったショッピングに繰り出すことにしましょう。