朝目が覚めると…喉はさらに痛く、鼻水まで…。念のため熱を測ると…「36.4度」。平熱です。どうやら本格的に喉&鼻風邪を引いてしまったようです。いよいよ遠出は諦めて、今日も1日リスボンでゆるゆる過ごす事にしました。そういえばまだポルトガルでのお土産を買っていなかったし…今日はショッピングの日にしましょう(と言いつつ、素敵な景色を見つけてしまうといけないのでスケッチブックは手放せません)。
先ずはホテル近くにあるポルトガル雑貨専門店へ。美味しそうなチョコレートを見つけ、女の子友達用に10個購入。レジの近くにはビニールの袋に入ったキャンディーを発見。パッケージには何故か見覚えのある人物のイラストが…。
「ザ、ザビエル?」
そうなんです。パッケージにザビエルのイラストをあしらった、その名もズバリ「フランシスコ・ザビエル メントールキャンディー」。イガイガする喉に「いかにも効きそう!」と思い、これも1袋自分用に買いました。でもやっぱり、風邪薬を飲んだ方が良さそうです。でも、病院に行ってもし「外国人?新型インフル?」と大騒ぎになると翌日の帰国→休暇後の出社にも響きそうなので、病院に行く気にはならず、とりあえず大型スーパーがテナントに入っている「イベリア半島最大級のショッピングセンター」に向かうことにしました。440店のテナントが入るコロンボSCです。
食後薬を飲み、モールをブラブラしましたが、店舗数が多いだけで取り立てて食指が動くものもなく「長居は無用」と思い、旧市街に戻ることに。とにかく喉が痛いので、道中スパークリング・ウォーターをがぶ飲みしました。一旦ホテルに戻り、ちょっと横になった後、リスボンでの最後のスケッチを描くために、ホテルから15分ぐらい歩いた所にある高台の公園に向かいます。ポルトガルでの初日に、サン・ジョルジュ城から夕陽の絵を描きましたが、今度は夕陽を浴びて輝くサン・ジョルジュを描いてみたかったからです。
坂道を下り、ホテル前のカモンエス広場でも…やっぱりもう一枚。さっきのが最後と思いましたが、やはりもう一枚描いちゃいました。坂道を登ってくる路面電車のスケッチです。でも、路面電車は一瞬しか停留所に停まらないので、最初に周辺の建物を描いておいて、路面電車が到着したら大慌てでその形・色を書き込んで仕上げました。この一枚を描き終えると気付けは陽はとっくに落ちて真っ暗です。5日間乗り放題だった「市内バス・電車チケット(セッテ・コリーナス)」もあと数時間で期限切れ。最後に、スケッチしていた路面電車に乗って、サン・ジョルジュ城の手前に見えたカテドラルまで向かうことにしました。ライトアップされて闇の中に浮かび上がった12世紀建立のカテドラルの神々しいこと…。神様を信じているわけではありませんが、思わず「お陰さまでポルトガルでの旅も素敵なものになりました。ありがとうございます」と心の中でつぶやきます。
再び、反対方向の路面バスに乗り、ホテルのあるバイシャ・シアードに戻ります。ホテル近くの商業ビル最上階にあるレストランで最後の晩餐。今夜は美味しいデザートを食べたいので、夕飯は抑え目(?)にエビピラフとジャガイモ&キャベツのスープ。
お店を変えて、デザートは同じフロアのカフェでポルトガル名物のカスタードパイ(Pasteis de Nata)と、カフェのイチオシ「新作!アイス・カフェモカ」を注文しました。 両方とも見た目は地味ですが、何ともパンチのある甘さ!昨夜の「コンデンスミルクをさらにコンデンスしたBaba de Camelo」ほどではありませんが、ポルトガルのスイーツは本当に甘い!!!
血糖値アゲアゲの所に風邪薬を飲んで、上機嫌でホテルに戻ると…!ホテルの前の路上に無数のソファーが並べられています。そして前方には白い壁…?何と、交通封鎖しての「即席・路上シアター」のようです。どうやらハリウッド・アクション映画の特別試写会のようなのですが、何しろ「路上」なので、ソファには座れなくても自由に「立ち見」ができます。
しばらく観ていましたが、致死率の高い未知の伝染病で次々と人々の命が奪われていくアクション・ホラーだったので、寒くなってきたし早く部屋に帰って寝る事にしました。暖かいお風呂で体を温めて、明日の長旅に備えて早く治さなくては!
日本・ポルトガル通商修好条約締結150周年記念イベントとして丸の内カフェ(千代田区丸の内3ー3ー1、新東京ビルヂング1F、フリースペース)で開催中の「PORTUGAL~Arte e Poesia」での私の作品展(6月1日~14日)およびポルトガルの旅の魅力を語り合う「トーク・セミナー」(6月30日、19時~)に連動して、昨年夏の私の旅行記をこちらに転載しました。現地の風景や美味しいものの写真、私の水彩画作品とともに、一緒に旅気分を楽しんで下さい。
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