丸の内カフェで"PORTUGAL~ARTE E POESIA”開催中!

2011年1月26日(水)に、丸の内カフェ(千代田区丸の内3-3-1 新東京ビルジング1F)で旅と英会話スキルのセミナー”「私だけの旅」をつくる簡単英会話”の講師を勤めさせていただきました♪受講者の皆さんが、ノリノリで発音練習を一緒にやってくださったので、嬉しかったです。
http://www.marunouchicafe.com/seminar/index.html#20110126

2010年6月1日(火)~14日(月)に丸の内カフェにて、ポルトガルで描いてきた水彩画風景を展示。おかげさまで沢山の方にご来場・ご鑑賞頂きました。ありがとうございます♪

(日本ポルトガル通商修好条約締結150周年記念イベントです↓)

http://www.marunouchicafe.com/gallery/index.html#20106130

December 21, 2010

SIcilia 2010 Giorno 4-II シチリア冒険記(5)





Finally, Ritsuko and I are ready for driving up to Taormina, the world Famous Sicilian resort city. Heading toward Mt. Etna and beautiful ocean, our adventurous tour in Sicily continues...
The GPS, too, now speaks English, so we are much confident with driving the beautiful island.







懸案だったパンクタイヤの交換を無事に済ませ、いざタオルミーナへ。イタリア国内のみならず、海外でも屈指の美しさを誇る風光明媚なリゾート地に出発!です。自動車修理工場の会計担当、フランチェスコにカーナビの入力設定を英語に切り替えてもらったので、道案内も楽々です。お天気も良いし、時速120kmで高速を飛ばせば、2-3時間で到着できるはず♪ なので、お昼はタオルミーナで我慢することにしました。
 
格調高いQueen's Englishで誘うカーナビの指示に従いながら、順調にカターニャ/メッシーナ方面に走ります。

MINA「律ちゃん、このカーナビの英語は違うねー。『プリペアー』じゃなくて『プリパァアー』だって」
律ちゃん「ホントだ!やっぱりベンツのカーナビとなると、違うね」
MINA「昔、ダイアナ妃がスピーチしているのをTVで観たんだけど、児童福祉のお話をしてたのね。それで、話の途中で何度も『チャイルド・キャー』って言ってるんで、一体何の事かとおもったら『Child care』だったよ」
律ちゃん「あはは・・・」
他愛ない会話をしながらご機嫌のドライブを続けていると、車内にいきなり「ポーン」と不穏な電子音が鳴り響きました。な・・・何事?恐る恐るインディケーターを覗き込むと「例のメッセージ」が表示されています。何で?今、タイヤ交換したばかりなのに!まさか、また別のタイヤがパンクしたとか?
えぇーっ、まさかそんなぁ!!
 
運転していて何の違和感もないので、不思議に思いつつも次のサービスエリアに立ち寄ってタイヤの状態をチェックすることにしました。車を停めておそるおそるタイヤを覗き込むと・・・?
異常なし・・・。

どのタイヤにも空気がパンパンに入っています。もしかしたら、ベンツはタイヤが新品ではなく中古だったことに気付いてご機嫌斜めなのでしょうか・・・?

とりあえずサービスエリアのコンビニで水を買って、エンジンを再スタートさせると、何事も無く走り出しました。何で警告が出たのか謎ですが、ひと安心です。ところが、30kmぐらい走ったところで、再び「ポーン」と警告音とメッセージが出て来ました。走行感覚に変化は無いので、とりあえずハンドルにある「OK」のボタンを押すと、ベンツは静かになってインディケーター画面も再び通常表示に戻りました。さっきもそうでしたが、走り出して30kmになるとあの警告が出るみたいです・・・いずれにせよ、謎です。

お昼を少し回ったところで、シチリア第二の都市カターニヤの入り口に差し掛かりました。右手には海岸線が、左手には活火山であるエトナ山が見えて来ました。いよいよ、海辺の町への入り口に近づいて来た気配です。カーナビの指示通り快走していると、高速を降りてカターニア方面への道に入った途端、「工事中なので迂回」のサインと共に道が閉鎖されちゃってます。仕方なく、迂回の方向に行くと、混乱したカーナビがQueen's Englishで行けない道へと必死に誘導しようとしています。海沿いの道に向かっていたはずが、迂回路はひたすらエトナ山の方向に誘います。

不安になりながら郊外の寂しい下道を5キロ程走り、今度は右折。エトナ山を再び左に見ながら北に2-3キロ走ったところで、ようやく「メッシーナ方面こちら」の案内を見つけました。混乱して訳の分からない誘導(そんな時でも美しいQueen's English)をするカーナビは無視しながら、「メッシーナ方面こちら」を信じて更に10分ぐらい走ったところでようやく再び高速道路に乗れました。さっき迂回させられた所とほとんど景色が変わらないような気もしますが・・・とりあえずこちらで良いようです。

迂回したせいもありますが、カターニヤは予想以上に大きな町で、タオルミーナへの道のりは思っていたより遠かったのでした。

ようやくカターニヤの街を抜けたので、遅れを取り戻すべく、時速120キロぐらいで飛ばしながら北上を続けると、30分ぐらいでタオルミーナ方面の下道に下りるサインが見えて来ました。海に突き出た山沿いの道をクネクネ曲がりながら街に下りて行きます。下道に下りてから5分ぐらいでタオルミーナ駅にぶつかり、そこからは再び海沿いの上り坂を行きます。すると程なくしてタオルミーナのダウンタウンの入り口「Porta Messina(メッシーナ門)」が見えて来ました。

急坂を登ってメッシーナ門を右折して、さらに細い山道を登っていきます。双方向の道なので、カーブ毎に対向車をやり過ごしながらゆっくり進んで行きます。通り名が「Via Leonardo da Vinci」と、今夜泊まるホテルの所在地と同じ名前になったので、この通り沿いに目的地がありそうです。
カーナビは近くまで来たと認識してさっさと案内を終了してしまったので、番地を見ながらゆっくり進むと・・・あれ?ホテルの番地を飛ばしちゃった???広い場所でUターンして坂道をもう一度下ってみますが、ホテルの看板はありません。車を停めてGoogle Street Viewでプリントアウトしておいた分岐点の写真などと見比べていると・・・どうやらホテルはまだまだこの山道の上の方みたいです。もう一度方向転換して山道を登ります。すると、山の上に「Hotel Villa Ducale」と壁に書かれた黄色い館風の建物が!

律ちゃん「MINAちゃん!あったよ!あそこだよ!!」

ホテルの駐車場に車を停めると、中から従業員の人たちが出てきました。まだチェックインの時間まで1時間近くあったのでMINA「Are we early?」と聞くと、従業員の男性は「No! You are late! Please come down. Leave your car and your lagguage, there.(遅いぐらいですよ。荷物と車はそのままで良いですから、こちらにいらしてください)」と、海の見えるテラスに降りてくるように誘われました。

タオルミーナの中心部と海、エトナ山が一望できる絶景のロビーでチェックイン手続きを済ますと、Welcome Drinkのシャンパンが出てきました。緊張が解けて疲れがドッと出てしまったのと、余りの絶景にその場から動けなくなってしまい、ダウンタウンに出掛けて・・・と思っていたランチはそのままホテルのロビーで頂くことにしました。

焼きたてのパンや「つきだし」の黒オリーブや卵焼きの美味しいこと!これにサラダとバジルソースのニョッキをオーダーして二人で半分ずつ食べました。ちょっと抑え目にしたのは、夕飯を美味しく頂くためです。余りに美しい景色だったので、ご飯を食べながら、ロビーのソファでも早速1枚描いてみました。エトナ山頂は雲で隠れてしまっていますが、海は青空を映してさらに色濃く輝いています。ホテルの方の説明によると、通常朝方にはエトナ山の全景が見えるとのこと。明日の朝食にお会いできるのを楽しみに待つことにしましょう。

ロビーは私たちの他には、アメリカ人と思われる英語を話す4-5人ずつのグループが2組。その中にいたニュージャージー州から来ていたご夫婦に話しかけられたので、律ちゃんはチュニス、私は東京から来たと言うと、二人はちょっと怪訝顔。アメリカでの学生時代からの親友であること、今はそれぞれの仕事の赴任地が違うけれど、夏休みを一緒に過ごすためにパレルモで待ち合わせてここまで来たことを説明すると、学校を聞かれました。

「Berkeley?あぁ、オバマ大統領を『応援していた』人たちね」とニヤリとしながら一言。「今だって応援してますよ」と笑うと、ご夫婦は「と言ってもねぇ・・・。彼だけが悪いわけじゃないけれど、どうにもならない。今の経済状況は悪化の一途だよ」と米政治の現状を簡潔に説明・・・。NJも民主党基盤が強かったはずですが・・・支持率40%台ってこういうことなのね。

そのご夫婦に、自分たちのレンタカーが借りたその日にパンクした事を話すと、今度はレンタカー会社の名前を聞かれました。すると、彼らのレンタカー会社も同じだった事が判明。奥様は「私たちの車も予約した車種とは違ったから、イタリアの道には大きすぎて運転が大変だったのよ。それに、タイヤだってどれもツルッツルなんだから!」と憤慨している様子。旦那様に「帰り道は気をつけないと私たちのもパンクするかもね」と注意を促しています。・・・ヨーロッパ系の大手ながら、どうやらレンタカーのコンディション管理には問題のある会社らしいことが分かりました。腹は立ったものの、やはりここでも話を分かってくれる人がいて(やっぱりアメリカ人だったけど・・・)溜飲が落ちた気分の私たちだったのでした。

食後はいったん部屋に入ってゆっくりした後、ディナー用に着替えてタオルミーナのダウンタウンに繰り出す事にしました。再びホテルのロビーで従業員の方に夕飯の場所などを相談していると、ホテルのすぐ横にある聖マドンナ・デッラ・ロッカ展望台の大階段をずーーーーっと降りていけば、ダウンタウンの真ん中に出られると教えられました。

ホテルの人からは「往路はボクの足だったら15分ぐらいだけど、写真を撮ったりしながらだと20-25分ぐらいかな。でも、あそこからの眺めは一見の価値はあるから、一度は歩いた方がいいですよ。復路は・・・ご飯を食べてからメッシーナ門でホテルのシャトルバスを待つか、お店から直接タクシーで戻ってくるといいですよ」とのアドバイスを受けました。


言われた通りに歩いて行くと、ホテルを出てすぐに多くの観光雑誌の紙面で見慣れた「タオルミーナ風景」が目の前に飛び込んできました。ここから見た絶景を掲載しているようです。真っ赤に熟れたウチワサボテンの実(柿の様な味がします)が、ブルーの海との見事なコントラストを描いていて、まさに絵葉書そのままの景色です。
 

膝がガタガタになりながら、20分ぐらいかけて大階段を下りてくると、タオルミーナのダウンタウンの目抜き通りVia Corso Umbertoの中ほどに出ました。ちょっと喉が渇いたので、律ちゃんのリクエストでシチリア名物のグラニータ(シャーベット状のカキ氷みたいな飲み物)でひと休みです。

律ちゃんはイチゴ味、私はレモン味を注文。飲み干すと元気になって、早速お洒落な通りでお土産などのショッピング・タイムです。夕陽は島の反対側(エトナ山の向こう側)に沈むので、ラグーサよりも若干早く夜の帳が下ります。ライトアップされた感じも素敵です。



律ちゃんは小さな小路を入った所で見つけたカジュアル・ウエアのセレクトショップでジャケットをお買い上げ。私はパパがほしがっていた「ちょっと格好良くて品質も良いイタリア製のTシャツ」をGETしました。再びウンベルト通りに戻ると、ジュエリーショップがあったのでママへのお土産に何か探すことにしました。お店のマダムはなぜか全く英語を話さないのですが、気さくにイタリア語で色々と話しかけてくれます。私も頑張って、3歳児のイタリア語をフル回転で応戦。ママに似合いそうな紫色のベネチアン・グラスのネックレスをGETしました。

地元食材を扱う、いかにも「乾物屋さん」なお店では、小袋に入ったお土産用の「タオルミーナ風パスタ用・スパイスミックス」なるものを発見。これを職場の同僚や友人たちへのお土産にすることにして、自分の分も含めて12袋お買い上げ!店主ご夫婦はやはり、全く英語を話さなかったのですが、頑張って調理法を聞き出しました。友人たちに手渡す前に、自分でも実際に作ってみてレシピを日本語に翻訳しなくちゃ。

律ちゃんは別のおしゃれな食材店で、イカスミ入りのパスタや調味料をお買い上げ。ショッピングを楽しんでいたらすっかり日も暮れて涼しくなったし・・・お腹も空いてきました。通りにも良い香りが漂っています。広場から降りてきた大階段を見上げると、私たちが泊まっている隣の聖マドンナ・デッラ・ロッカ教会がライトアップされているのが見えました。

時間になったので、ホテルの人が予約しておいてくれた地元で人気のシーフード・レストラン「Maffei's」へ。ウンベルト通りから横の小路の階段を下りたところにある一軒家風の雰囲気のあるお店で、中庭の席に通されました。律ちゃん御所望の「ウニのスパゲッティ」はウニが売り切れてしまっていたので残念ながら食べられませんでしたが、お薦めの新鮮なシーフードを盛り合わせた前菜や、パスタ2種を地元産のワインと一緒に頂きました。

シチリア名物のショートパスタはトマト味で、素揚げしたナスがドーンと載っています。これにお好みでチーズを載せて食べるのですが・・・トマトが甘くて実にやさしい懐かしい味です。もう一種類のパスタは、ツナとトマトと香草、そしてオリーブオイルで和えたさっぱりパスタ。香りが素晴らしいです。

お腹がいっぱいになってしまったので、メインはスキップして、デザートはセミフレッドを1つだけ頼んで二人で半分個。ほろ酔いになっていたのでお店の前までタクシーを呼んでもらって、ホテルに戻ったのでした。朝までは天空の古都にいたことが信じられないぐらい、ラグーサとは全く別世界のタオルミーナ。この海辺のリゾートを明日もたっぷり楽しむことにして長い1日を終えて眠りについたのでした・・・。

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