丸の内カフェで"PORTUGAL~ARTE E POESIA”開催中!

2011年1月26日(水)に、丸の内カフェ(千代田区丸の内3-3-1 新東京ビルジング1F)で旅と英会話スキルのセミナー”「私だけの旅」をつくる簡単英会話”の講師を勤めさせていただきました♪受講者の皆さんが、ノリノリで発音練習を一緒にやってくださったので、嬉しかったです。
http://www.marunouchicafe.com/seminar/index.html#20110126

2010年6月1日(火)~14日(月)に丸の内カフェにて、ポルトガルで描いてきた水彩画風景を展示。おかげさまで沢山の方にご来場・ご鑑賞頂きました。ありがとうございます♪

(日本ポルトガル通商修好条約締結150周年記念イベントです↓)

http://www.marunouchicafe.com/gallery/index.html#20106130

January 5, 2011

Sicilia2010 Giorno 6 -- シチリア冒険記(8)


On the last day of me & Ritsuko's adventure, I have to send my best friend off at the Palermo airport because Ritsuko leaves for Tunis this afternoon. However, before seeing her off at the airport, I had several missions to clear......Here We Go!!

一足先にチュニジアに向けて出国する律ちゃんを見送りにレンタカーで空港へ。車はこの日に返却予定なので、レンタカー会社とは「例の一件」で交渉しないといけません。

<Giorno6-1:レンタカー返却でパンク費用交渉→自分がパンク!?の大ピンチの巻>ゴージャスなスイートルームでの朝食後、チュニスに戻る律ちゃんの見送り(Mission I)&レンタカー返却(Mission II)のためにパレルモ空港に向かいます。私はこの後パレルモにもう2泊するので、空港に向かう前に次に泊まるホテルに寄ってトランクだけ預けておく(Mission III)ことにしました。

今日はミッション目白押しなので、スイートルームには早々にお別れを告げて出発です。2連泊するのは、市内中心部のクアトロカントにある「クイントカント」。すべての観光スポットから15分以内という絶好のロケーションながら、有名レストランやスパ施設も併設されています。ウッチャルドーメと同経営なので、チェックアウト時にホテルのフロントから電話を入れてもらい、荷物だけ先に預けておく旨を連絡してもらいました。

昨夕、迷走した狭い路地を走りながら、無事にホテル近辺に到着。ホテルの人に教えてもらった通りに向かい側の教会広場に車を停めて、トランクを持ってホテルに走り、フロントに預けて車に戻りました。

9:15am 最初のミッション、 完了です!

市内の道を入り、空港に向かう高速道路に乗ります。途中、例の「タイヤの空気圧をチェックしてください」サインはインディケーターに出てきましたが「OK」を押してそのまま空港に走ります。あと30km、無事に走ってくれれば良いのです。

10時過ぎに空港に到着し、問題だらけだったベンツを駐車スペースに停めてオフィスへ。何の問題もなければカウンターでキーを戻すだけで良いのですが、今日は「パンク問題」での重要な交渉があるので、そのままカウンターに並びます。私たちの前にはビジネスマン風の男性が二人。イタリア語なのでザックリとしか理解できませんが、どうやら入れておいた予約がちゃんと入っていなかったともめています。しびれを切らした一人が、鞄からPCを取り出し、保存してあった予約ページを見せて「ほら、この通り、ちゃんとコンファームだってしてるじゃないか」とアピールしています。これはどうやら、私も相当頑張ってクレームしないといけないようです。

「律ちゃん、私もちょっと強めに怒るけど、気にしないでね」と宣言しておいて、順番がきたのでカウンターに歩み寄ります。「今回はこちらのレンタカーのおかげでひどい目に遭いました。数時間高速道路を走っただけでパンクするなんて、どう考えても整備不良ですよね?あまりに悪質です。責任者の方とお話させてください」カウンターの中にいた女性の顔色が変わりました。

さらに「こんな時にとっても効果的」なAmerican English炸裂&持ち前の良く通る声で、クレームを続けます。「そもそも、予約した車とは違う車種が来たところからおかしかったんです。アップグレードして『良い車をご用意しました』だなんて上手いこと言って、タイヤはボロボロ…。パンクしただけで済みましたが、これが大事故につながる可能性だってあるんですよ。車内の清掃も行き届いていなかったし、最初から問題車をあてがったんじゃないでしょうね?」

周囲のレンタカー会社の人や列に並ぶ人々にも私の声は聞こえています。慌てたカウンターの女性が「分かりました。整備責任者を呼びますので、一緒にもう一度車の場所までおいでいただけますか?」と、駐車場に飛び出していきました。荷物がある律ちゃんには建物のところで待っていてもらうことにして、すっかり戦闘モードの私だけがイタリア人相手の交渉に向かいます。

車の所には整備士2人が待っていました。車体やホイールに傷がないことを確認し、ラグーサでタイヤを交換した経緯を説明しながら、トランクに入ったままのパンクタイヤも見せました。あまりに酷いタイヤの状態に、整備士の二人は頭を抱えています。カウンター係の女性と二人の整備士が激しくイタリア語で言い合っています。大きく首を振って、困惑した表情の整備士をなだめつつ、女性が私に説明します。

女性「この車は新車のベンツで、お貸しした時の走行距離は2000キロでした。もちろんタイヤだって新品だったはずなんです」
MINA「でもどう見ても、パンクした1本のタイヤだけが状態が違いますよね。何でこんなことになるんですか?」
女性「我々にも分かりません。なぜこんな事になったのか…。誰かがタイヤをすり替えたとしか…」MINA「レンタカーした私が、そんな事情を知るよしもありませんし、私がパンクするようなタイヤにすり替える事なんて出来ませんし、する必要もありえませんよね」
女性&整備士「……。(黙ってうなだれている)」
MINA「パンクの直前には、雨の中、時速50キロで走行していた時に激しくスリップもしましたので、本当に怖かったです。整備不良のレンタカーでパンクだなんて、こんな酷い目に遭ったのは、人生初めてです」
女性「分かりました。カウンターに戻りましょう。パンクした時の状況を詳しくお聞かせください」

しょぼんとしている整備士二人をその場に残し、カウンターに戻ると女性の同僚で彼女より英語が話せる男性が待っていました。地図を見ながらパレルモからラグーサに向かったルートを説明し、パンクに気付いた場所やスペヤタイアに履きかえた場所、タイヤを交換してもらったラグーサの修理工場で「タイヤの老朽化によるパンクだ」と言われた事を説明し、タイヤ交換の領収書とお店の名刺を渡しました。

男性「これはコピーをお渡ししますので、本物はこちらでお預かりします。本社に書類一式と送って再確認させていただいた後に、実費(50ユーロ)はクレジットカード会社経由で返金させていただきます」

MINA「最初の手続きの時に、デポジットとして700ユーロのカード決済書類を作成しましたが、そちらは今、私の目の前で廃棄してください」
男性「5日分のレンタカー費用と保険料がこちらになりますので…はい、こちらの700ユーロは廃棄いたします」

デポジット分の請求書が廃棄されたのを見てひと安心していると、「では最後に、こちらの書類にサインと…ご説明頂いたパンクの状況をこちらの欄にご記入いただけますか?」と男性が書類を出してきました。本社に提出する書類のようです。説明欄はA4の用紙の下半分ぐらい。ふふふ…こう来ましたか。

ジャポネーゼをなめんなよ!

レンタカー時に「アップグレードする」と言われて、予約したフォルクスワーゲンではなくなぜかベンツが貸し出された事から始まり、雨の中の尋常ならぬスリップやパンクの状況、ラグーサでのタイヤ交換時に受けた説明などを連綿と細かな文字で書き綴ります。欄が足りなくなったので、紙を裏返しにしてまた「びーーーっしり」と詳細なレポートを続けました。

最後に「整備不良の車を貸し出すなんて、レンタカー会社としてあるまじき行為ではないか。楽しみにしていた初めてのシチリア旅行でこんな酷い目に遭うなんて、私は非常に残念な思いだ。このような事が二度と起こらないように、会社として事態の解明や改善に努めてほしい」と結んで、1ページ半のレポート作成が完了しました。書類を渡すとカウンターの男性が領収書をくれました。カード決済額は5日分のレンタカー費用と保険料のみ。よーし、OK!

11:10am 2つ目のミッション、完了です!

少し離れたベンチで心配そうに見守っていた律ちゃんの所に駆け寄りました。

律ちゃん「おつかれさま~大変だったね」
MINA「おまたせ~じゃ、行きますか?」

レンタカーオフィスからシャトルに乗って、ターミナルへ。本日最後のミッションに向かいます。(…次の項に続く♪…)

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