丸の内カフェで"PORTUGAL~ARTE E POESIA”開催中!

2011年1月26日(水)に、丸の内カフェ(千代田区丸の内3-3-1 新東京ビルジング1F)で旅と英会話スキルのセミナー”「私だけの旅」をつくる簡単英会話”の講師を勤めさせていただきました♪受講者の皆さんが、ノリノリで発音練習を一緒にやってくださったので、嬉しかったです。
http://www.marunouchicafe.com/seminar/index.html#20110126

2010年6月1日(火)~14日(月)に丸の内カフェにて、ポルトガルで描いてきた水彩画風景を展示。おかげさまで沢山の方にご来場・ご鑑賞頂きました。ありがとうございます♪

(日本ポルトガル通商修好条約締結150周年記念イベントです↓)

http://www.marunouchicafe.com/gallery/index.html#20106130

June 12, 2010

PORTUGAL~ChapterVI (リスボン6日目!フランクフルト経由で帰国)






朝になって、喉の痛みはだいぶ和らいだものの(やっぱりザビエル・キャンディーが効いたようです!)、鼻水はひどくなるばかり…。バナナとケイジャーダ(シントラで買った甘~いチーズケーキ)の残りで朝食を済ませ、風邪薬を飲んで身支度を整えます。


窓を開けると、今日も良い天気!カモンエス広場には、昨日スケッチした路面電車が走っています。私にとって、坂道と路面電車は「故郷」サンフランシスコを彷彿とさせる懐かしい風景。ここリスボンはどことなくサンフランシスコに似た、居心地の良い街でした。だだっ広いだけで殺風景だったホテルの部屋も、6泊して随分と馴染んで来たところですが、あと数時間でこの街ともお別れです。出発までの間、もう少しだけホテルの近くを散策。昨夜のうちに書いておいた絵葉書を広場前の郵便局ポストに投函しました。


空港まではタクシーで15分。混雑もなくあっという間に到着し、フランクフルト行きの国際便にチェックイン。時間通りに出発し、定刻にフランクフルト空港に到着(さすがルフトハンザ!)。たった3時間の旅でしたが、小腹が空いたのと、風邪薬を飲んでおきたかったので、トランジットの待ち時間の間に軽く何か食べておく事にしました。フランクフルトと云えば…。やっぱりこれしかないでしょう。ビールの代わりにアップル・ワインで「夏休みの終わりに乾杯♪です。


10日間の夏休みもこれでおしまい。今回の旅でスケッチブック1冊いっぱいに素敵な風景を描く事ができました。また来たいな…。



日本・ポルトガル通商修好条約締結150周年記念イベントとして丸の内カフェ(千代田区丸の内3ー3ー1、新東京ビルヂング1F、フリースペース)で開催中の「PORTUGAL~Arte e Poesia」での私の作品展(6月1日~14日)およびポルトガルの旅の魅力を語り合う「トーク・セミナー」(6月30日、19時~)に連動して、昨年夏の私の旅行記をこちらに転載しました。現地の風景や美味しいものの写真、私の水彩画作品とともに、一緒に旅気分を楽しんで下さい。

PORTUGAL~Chapter V (リスボン5日目!Shoppingと最後の?スケッチ)

























朝目が覚めると…喉はさらに痛く、鼻水まで…。念のため熱を測ると…「36.4度」。平熱です。どうやら本格的に喉&鼻風邪を引いてしまったようです。いよいよ遠出は諦めて、今日も1日リスボンでゆるゆる過ごす事にしました。そういえばまだポルトガルでのお土産を買っていなかったし…今日はショッピングの日にしましょう(と言いつつ、素敵な景色を見つけてしまうといけないのでスケッチブックは手放せません)。


先ずはホテル近くにあるポルトガル雑貨専門店へ。美味しそうなチョコレートを見つけ、女の子友達用に10個購入。レジの近くにはビニールの袋に入ったキャンディーを発見。パッケージには何故か見覚えのある人物のイラストが…。


「ザ、ザビエル?」


そうなんです。パッケージにザビエルのイラストをあしらった、その名もズバリ「フランシスコ・ザビエル メントールキャンディー」。イガイガする喉に「いかにも効きそう!」と思い、これも1袋自分用に買いました。でもやっぱり、風邪薬を飲んだ方が良さそうです。でも、病院に行ってもし「外国人?新型インフル?」と大騒ぎになると翌日の帰国→休暇後の出社にも響きそうなので、病院に行く気にはならず、とりあえず大型スーパーがテナントに入っている「イベリア半島最大級のショッピングセンター」に向かうことにしました。440店のテナントが入るコロンボSCです。


ショッピングセンターの端にあったスーパーに入り薬局コーナーを探すも、店内が巨大すぎて見つかりません。店員さんに尋ねますが、英語が分からないとのことなので、なぜかイタリア語を交えて話して理解してもらい、店舗の一番奥にある薬局まで案内してもらいました。薬剤師のお姉さんは英語を話したので症状を説明すると「あぁ、喉が痛くて鼻水が出るなら、これとこれがあるけど…こっちの方が効きますよ」と3日分入った7€の市販薬を薦めてくれたので即購入。モールの中で何かを食べて早速薬を飲む事にします。最上階にフードコートを見つけ、風邪気味ながらポルトガル料理が食べたくて仕方の無い私は、プレートランチ(6.99€)を見つけました。サンプルに大好きなフェイジョアーダ(初めて食べるポルトガル風!)とお肉が乗っていたので即決です。オーダーしようとキャッシャーに並ぶと、お兄さんが何やら早口のポルトガル語で聞いてきます。どうやらドリンクとデザートは何にするの?と聞いているようですが、私が英語で聞き返すとチンプンカンプンらしく、ここでもジェスチャー&イタリア語を駆使して注文。何とか食べたいものをGETしました。
食後薬を飲み、モールをブラブラしましたが、店舗数が多いだけで取り立てて食指が動くものもなく「長居は無用」と思い、旧市街に戻ることに。とにかく喉が痛いので、道中スパークリング・ウォーターをがぶ飲みしました。一旦ホテルに戻り、ちょっと横になった後、リスボンでの最後のスケッチを描くために、ホテルから15分ぐらい歩いた所にある高台の公園に向かいます。ポルトガルでの初日に、サン・ジョルジュ城から夕陽の絵を描きましたが、今度は夕陽を浴びて輝くサン・ジョルジュを描いてみたかったからです。


ベンチを見つけ、ここからのスケッチを描きます。風邪を引いているので体が冷えてはいけないので大急ぎで仕上げましたが、今回の旅で更にスピードアップしたらしく、なかなかの仕上がりです。隣りに座っていた犬の散歩の途中のおじさん(=やっぱり英語を話さない…今日は英語を話さない人ばかりにあたる日です)が、親指を立てて「いいね!」と誉めてくれました。毎日この景色を見ている人が誉めてくれるのですから嬉しいものです。公園近くの建物も皆、ピンク色の夕陽を浴びて輝いています。サーモンピンク、空色、紫…と日本では「あり得ない」配色の建物も、夕陽に包まれて優しい色合いに変わり、いい感じです。

坂道を下り、ホテル前のカモンエス広場でも…やっぱりもう一枚。さっきのが最後と思いましたが、やはりもう一枚描いちゃいました。坂道を登ってくる路面電車のスケッチです。でも、路面電車は一瞬しか停留所に停まらないので、最初に周辺の建物を描いておいて、路面電車が到着したら大慌てでその形・色を書き込んで仕上げました。この一枚を描き終えると気付けは陽はとっくに落ちて真っ暗です。5日間乗り放題だった「市内バス・電車チケット(セッテ・コリーナス)」もあと数時間で期限切れ。最後に、スケッチしていた路面電車に乗って、サン・ジョルジュ城の手前に見えたカテドラルまで向かうことにしました。ライトアップされて闇の中に浮かび上がった12世紀建立のカテドラルの神々しいこと…。神様を信じているわけではありませんが、思わず「お陰さまでポルトガルでの旅も素敵なものになりました。ありがとうございます」と心の中でつぶやきます。

再び、反対方向の路面バスに乗り、ホテルのあるバイシャ・シアードに戻ります。ホテル近くの商業ビル最上階にあるレストランで最後の晩餐。今夜は美味しいデザートを食べたいので、夕飯は抑え目(?)にエビピラフとジャガイモ&キャベツのスープ。

お店を変えて、デザートは同じフロアのカフェでポルトガル名物のカスタードパイ(Pasteis de Nata)と、カフェのイチオシ「新作!アイス・カフェモカ」を注文しました。 両方とも見た目は地味ですが、何ともパンチのある甘さ!昨夜の「コンデンスミルクをさらにコンデンスしたBaba de Camelo」ほどではありませんが、ポルトガルのスイーツは本当に甘い!!!

血糖値アゲアゲの所に風邪薬を飲んで、上機嫌でホテルに戻ると…!ホテルの前の路上に無数のソファーが並べられています。そして前方には白い壁…?何と、交通封鎖しての「即席・路上シアター」のようです。どうやらハリウッド・アクション映画の特別試写会のようなのですが、何しろ「路上」なので、ソファには座れなくても自由に「立ち見」ができます。


しばらく観ていましたが、致死率の高い未知の伝染病で次々と人々の命が奪われていくアクション・ホラーだったので、寒くなってきたし早く部屋に帰って寝る事にしました。暖かいお風呂で体を温めて、明日の長旅に備えて早く治さなくては!


日本・ポルトガル通商修好条約締結150周年記念イベントとして丸の内カフェ(千代田区丸の内3ー3ー1、新東京ビルヂング1F、フリースペース)で開催中の「PORTUGAL~Arte e Poesia」での私の作品展(6月1日~14日)およびポルトガルの旅の魅力を語り合う「トーク・セミナー」(6月30日、19時~)に連動して、昨年夏の私の旅行記をこちらに転載しました。現地の風景や美味しいものの写真、私の水彩画作品とともに、一緒に旅気分を楽しんで下さい。

PORTUGAL~Chapter IV (リスボン4日目!ベレン地区でゆっくりスケッチ)













朝、目が覚めると喉が痛くて、頭が重いのです。「まずい!」と慌てて電子体温計で検温…でも熱は「36.4度」。いつもよりは若干高めですが、平熱です。どうやら新型インフルではないようで、ひと安心。


なので、イネスに薦められたオビドスの町まで遠出するのは諦めて、リスボン市内でゆっくりスケッチすることにしました。旅の終盤で疲れがたまっているので、無理は禁物と思ったからです。そこで、初日に外観だけ見て圧倒された、市西部・ベレンにある世界遺産「ジェロニモス修道院」をもう一度観に行くことにしました。ホテルの前から路面電車に乗って西に向かいます。目の前の停留所で降りて、改めてその巨大さに圧倒されます。前日に観たトマールの修道院と同様、この修道院も着工は15世紀、完成は19世紀と…うーんと時間がかかっています。どうやら時間をかけすぎて、1F、2F、3Fと建築様式が違ったりします。サンタマリア教会の動脈のように細かく施された天井の彫刻とステンドグラスを観て暗闇に慣れた目に、次に飛び込んで来たのはまばゆ過ぎる太陽光。それも、レース網のような素敵なアーチ越しに青い空と共に飛び込んで来たので、感動してこの景色を一枚スケッチしました。


このような彫刻が、この巨大な修道院の至るところに施されているのです。完成までに500年かかっちゃった事にも納得です。修道院内をぐるりと回って、今度は外観をスケッチしようと外にでると喉が痛くてイガイガしているせいもあり、喉が渇いて仕方ありません。ランチを食べにいったん修道院を離れてテージョ川方面に向かいます。すると偉人たちを彫刻した「発見のモニュメント」の正面にレストランを発見。どうやらカシュカイスでイネスに連れて行ってもらったお店と同じ系列のレストランのようです。そこでひと休みしていると、さらにモニュメントに近い場所にカフェもあることを発見。デザートは場所を移して、そのカフェ(ジェラテリア)で美しいモニュメントをスケッチすることにしました。とりあえず喉が欲する柑橘系のジェラートを頂いてスケッチをしていると、小学校高学年ぐらいの男の子が近寄ってきて、私と私の絵の写真を撮らせて欲しいというので暫し手を休めてポーズ。男の子は私のスケッチに感動しているようで、ちょっと照れくさかったのでささっと仕上げ、微笑んでその場を去りました。


再び修道院の前に戻り、ベンチに座って外観を描きました。この修道院もまたマヌエル様式の粋を極めていて、スケッチには1時間ちょっとかかってしまいましたが、何とか描き終えて旧市街方面のバスに乗りました。そして、ホテルの前でこの日最後のスケッチ…坂道を上がってくる路面電車を仕上げました。うん、今日は体調悪いのに頑張った♪で、ご褒美のディナーはお肉にすることにしました。これまでポルトガルに到着以来お魚が多かったので、風邪っぴきをふっ飛ばすためにも、お肉「フランゴ・アッサード(ロースト・チキン)」を頂きました。


付け合せのポテトはとても食べ切れそうになかったので、野菜を取るためにトマトのサラダを注文。日本で食べるより酸っぱいトマトがちょうど良い加減のドレッシングになっていて塩味の鶏をよりさっぱり食べることが出来ました。メインの前に頼んだジャガイモとキャベツのスープ「カルド・ベルデ」もやさしく美味しい味でした。


ただ1つ残念だったのがデザートでした。メニューを読んだところで分かるはずもなくお店のお兄さんに「お兄さんのお薦めスイーツをくださいな」とお願いしたら出てきたのがこの「Baba de Camelo」。ポルトガルのスイーツは焼き菓子が多く、全般的に色目が地味なのですが、こいつは見た目の地味さではピカイチです。


ところが、トロっとした茶色い液体をスプーンですくって口に入れた瞬間、そのインパクトの強さにびっくり!あ…あ…あっまぁぁぁーーーーいっ!!たまらずお兄さんに材料を尋ねると、お兄さんはニッコリ笑って「コンデンスミルクをじっくり、じっくり煮込んだものです」とのこと。そりゃあ甘いはずです。でもお兄さんがニコニコしながら「おいしいでしょ?僕、これが一番好きなんです」とこちらを見ているので残すわけにも行かず、頑張って食べました。あぁー、喉が渇くぅぅぅ…。軽くクラっと目眩を覚える甘さでした…。



日本・ポルトガル通商修好条約締結150周年記念イベントとして丸の内カフェ(千代田区丸の内3ー3ー1、新東京ビルヂング1F、フリースペース)で開催中の「PORTUGAL~Arte e Poesia」での私の作品展(6月1日~14日)およびポルトガルの旅の魅力を語り合う「トーク・セミナー」(6月30日、19時~)に連動して、昨年夏の私の旅行記をこちらに転載しました。現地の風景や美味しいものの写真、私の水彩画作品とともに、一緒に旅気分を楽しんで下さい。

PORTUGAL~Chapter III (リスボン3日目!電車に乗って世界遺産の街、トマールへ!)












前日に引き続き、本日も世界遺産の町でスケッチ三昧です。友人でポルトガル大使館領事のパウロの故郷、トマールの町に向かいます。前日と違うのは、始発駅がロッシオではなくサンタ・アポローニャだったこと。ホテルからは地下鉄で向かい、地上に出て乗り換えます。リスボンから電車で約2時間の所にあるトマールの町。華やかに飾り付けたお盆を頭に載せて練り歩くタブレイロスのお祭りで有名なのですが、お祭りは2年後まで開かれず、この日は平日なので町にほとんど人影が見えません。この町に世界遺産?インフォメーション・センターさえ見当たらず、とりあえず、駅から見えた丘の上にそびえる城壁に違いないと目的地を定めて向かいます。緩やかな坂道を登ると、市内を一望できるスポットが。小さいけれど、とても美しい町であることが分かります。


歩くこと約20分。トマールのもう1つの名物、世界遺産の「キリスト修道院(Confento de Cristo)」に到着。そしてこれが、マストやロープ、鎖、珊瑚などを描いた、マヌエル様式の最高傑作とされる大窓です。黄色っぽく見えるのは、苔?錆び?(両方??)何ともゴージャスな大窓をまず1枚スケッチ。さらに、角度を変えてもう一枚スケッチしました。


いくつかあるタイル張りの中庭も見事でした。この修道院は12世紀に建築が始まり、完成したのが17世紀…。宗教の力って凄いです。マヌエル様式は複雑なのでスケッチするのにいつもより時間がかかり、2枚描いているうちにあっという間に午後3時…。前日のように昼ご飯を食べ損ねてしまいそうだったので、修道院内にあるカフェテリアで「本日のプレートランチ」を注文。ポークのキノコクリーム&ライスのプレートは典型的なポルトガル料理なのかは不明でしたが、とても食べやすい味。久しぶりにおコメを食べたこともあって、懐かしい気分になりました。


食後、しばらく修道院内を回り、今度はトマールの町を見て歩くことにしました。…と行っても「町の端から端まで歩いても15分の田舎町」(パウロ)だけあって、あっという間に町の端まで来てしまい、特に見所も無く、お店が開いているわけでもなかったので、駅に引き返す事にしました。途中、人影の無いはずの街中で視線を感じて立ち止まると、そこには美しい猫が…。「あら、見慣れない顔ね。どこの人?」と言わんばかりの表情でしたが、余りの美しさに写真を撮ろうとカメラを持って近づくと、逃げるどころか「ん?私の事が撮りたいわけ?いいわよ」ってな感じで堂々とポーズを決めたまま、微動だにしません。


本当は夕飯を食べて、19時の電車でリスボンに帰ろうかと思ったのですが、特に素敵なお店も見当たらず、その間時間をつぶす方法も思いつかなかったので、チケットを買っていた電車より1本早い電車でリスボンに戻ったのでした。それに何だか喉が痛くて嫌な予感…。トマールは暖かかったけれど、昨日のシントラで強風に吹かれて絵を描いた時に体を冷やしてしまったようで、もしかして風邪を引いてしまったみたいです。ホテルに戻ったら、今夜は早めに休むことにしましょう。



日本・ポルトガル通商修好条約締結150周年記念イベントとして丸の内カフェ(千代田区丸の内3ー3ー1、新東京ビルヂング1F、フリースペース)で開催中の「PORTUGAL~Arte e Poesia」での私の作品展(6月1日~14日)およびポルトガルの旅の魅力を語り合う「トーク・セミナー」(6月30日、19時~)に連動して、昨年夏の私の旅行記をこちらに転載しました。現地の風景や美味しいものの写真、私の水彩画作品とともに、一緒に旅気分を楽しんで下さい。

PORTUGAL~Chapter II (リスボン2日目!電車に乗ってシントラ~カシュカイスへ)
















ポルトガル2日目はリスボンから電車で1時間程の世界遺産の町、シントラへ。電車の始発駅、ロッシオに行きシントラへの片道切符を買おうとすると、駅員さんが「往復じゃなくていいんですか?それとも、カシュカイス経由で帰ってくる周遊券もありますけど…」と素敵なアドバイスをくれました。小田急の江ノ島・箱根周遊券みたいなものでしょうか。
実は、前日夜に連絡が取れたカシュカイス在住の友人、イネスとシントラ観光の帰りに会うことにしていたのです。シントラから海辺の町カシュカイスまでがバスで小一時間、そしてカシュカイスからリスボンまでが電車で30分。これを「このエリア全域の電車、バスが乗り放題の1日券(12ユーロ)がありますよ」とのこと。もちろんそれを購入して、既に駅構内で待っていた電車に飛び乗ります。イタリアと違って、電車は清潔で時間も正確。シントラに着くと駅横のインフォメーションセンターへ。そこで市内の地図、シントラの中の遺跡を巡る周遊バスとカシュカイス行きのバスの時刻表をゲット。これらのバスももちろん、周遊券で乗り放題です。

ほどなく、周遊バスが到着。ところが、最初の停留所(シントラ宮殿)の手前でエンジントラブルが発生。古く狭い道は一方通行なのですが、大渋滞になっています。代替バスが追いつく見通しが立たず15分経過…。どうしようかな…と思いました。このまま待っていれば、いずれはバスも動き出すはず。でも、今日はイネスとカシュカイスで18時に待ち合わせていたので、カシュカイス行きのバスに乗る時間等を勘案するとシントラにいられるのは16時過ぎまでの「急ぐ旅」。なので、思い切ってバスを降りて、目的地の「ムーア人の城跡」まで歩く事にしました。地図で見る限り、あと2kmぐらいの道のりのようです。2kmなら20分もあれば行けそうです。と思って歩き始めたものの、山道なので予想外に厳しい道のり…。ちょっとした「ハイキング」、いえ遠足並みです。で、城跡の入り口まで40分ぐらいで到着、さらに城跡の上を歩いて巡るのですが、これまたプチ・万里の頂上のような石造りの険しい道のり。でももう後戻りは出来ません。
ようやく城跡の頂上に到着したのはさらに1時間後。ここから、先ほど観たシントラ宮殿とその先に見えるユーラシア大陸最西端・ロカ岬を望む風景をスケッチします。海から頂上に吹き上げる強いかぜに吹かれながらのかなり過酷な状況で1枚仕上げ、さらに歩いて次なる目的地ペナ宮を目指します。
城跡を降りて、ペナ城の入り口まで歩く事15分。ここからお城まで歩いても15-20分らしいのですが、だんだん時間がなくなってきたので、ここは城内バス(これだけはエクストラ料金)を払って時間短縮です。

ペナ宮の入り口に来て唖然…。こ、これは何かの冗談なの?イスラムやバロック、マヌエル、ルネッサンス様式など、いくつもの建築様式が一体となって佇む様子は正直異様…。どれもゴージャスな作りではあるのですが、こんなに何でもかんでもごちゃ混ぜにしていいはずがありません…。室内もアラビアン、オリエンタル、ロココと「一体、何がしたいの?」と言った趣で、とびきり豪華な「お宝」が所狭しと飾ってあるのですが、うっとりした気分にはなれない何とも微妙な雰囲気だったのでした。とりあえずこの異様な外観をスケッチして城内バスに乗り、駅行きのバス停がある入り口まで戻ります。
ところがここでまたしてもトラブル発生。駅に戻るバスが、待てども、待てどもやってきません…。カシュカイス行きのバスは1時間に1本しかないのですが、刻一刻とバスの時間は近づけど、肝心の駅行きのバスが来ないのです。結局、30分近く待って到着したバスに乗り込むも、カシュカイス行きのバスには間に合いませんでした…。

次のバスまで45分あったので、バス停の向かい側のカフェに入りました。そう言えば、山の上で絵を描いていたのでお昼ご飯を食べてませんでした。で、名物のケイジャーダ(チーズケーキ)とエスプレッソをオーダー。ところが「ひとつ」と頼んだはずが「一袋」(3.5ユーロ)出てきちゃいました。6個入りだったので2個食べて、あとは持ち帰ることにしました。明日の朝ごはんにしようかな。 

予定より1時間遅れでバスに乗り込み、カシュカイスにはイネスとの待ち合わせ時間の15分前に到着。何だか小さなトラブル続きの一日でしたが、結果オーライみたいです。イネスは、昨年1年間日本(西会津市)で芸術活動をしていた絵描きさんですが、今はリスボン郊外にオフィスがある設計事務所で働いていて、リスボンから電車で西に30分ほどのリゾート地、カシュカイスに住んでいるのです。カシュカイスは葉山と江ノ島を足して2でわったような観光地で、なかなか雰囲気があります。  

イネスと一緒に、ポルトガル料理の夕飯。アサリの酒蒸しとタコのサラダ、そして「ポルトガル風・パンのおじや」を注文しました。パンのおじやには生卵を落としてかき混ぜ、蓋をして蒸してたべるのですが、これが絶品!夕陽の中で久しぶりに再会したイネスとの会話も弾む中、素敵なカシュカイスの夜が更けていったのでした。 
   
日本・ポルトガル通商修好条約締結150周年記念イベントとして丸の内カフェ(千代田区丸の内3ー3ー1、新東京ビルヂング1F、フリースペース)で開催中の「PORTUGAL~Arte e Poesia」での私の作品展(6月1日~14日)およびポルトガルの旅の魅力を語り合う「トーク・セミナー」(6月30日、19時~)に連動して、昨年夏の私の旅行記をこちらに転載しました。現地の風景や美味しいものの写真、私の水彩画作品とともに、一緒に旅気分を楽しんで下さい。

PORTUGAL~Chapter I (リスボン1日目!)










日本・ポルトガル通商修好条約締結150周年記念イベントとして丸の内カフェ(千代田区丸の内3ー3ー1、新東京ビルヂング1F、フリースペース)で開催中の「PORTUGAL~Arte e Poesia」での私の作品展(6月1日~14日)およびポルトガルの旅の魅力を語り合う「トーク・セミナー」(6月30日、19時~)に連動して、昨年夏の私の旅行記をこちらに転載しました。現地の風景や美味しいものの写真、私の水彩画作品とともに、一緒に旅気分を楽しんで下さい。

フランクフルト経由でリスボンに到着したのは前日深夜、ホテルにチェックインしたのは日付が変わってからでしたので、私にとっては本日が「ポルトガル初日」になります。ちょっとゆっくり朝寝をして、とりあえずは短時間の市内観光コースに参加するのが良いだろうと、バイシャ・シアード(旧市街中心部)駅前にあるホテルから地下鉄で観光バスの集積地になっているポンバル侯爵広場(Parque Marques de Pombal)へ。ここでグレイラインの1.5hrsコースに参加し、市内の要所巡りに出発です。

広場からホテル近くの旧市街(バイシャ地区)を通って、テージョ川方面へ。コメルシオ広場を右折して、市西部(ベレン地区)に向かいます。ベレン地区には世界遺産のジェロニモス修道院をはじめ、ランドマークになっている開拓者のモニュメントや美術館・博物館が集中しています。
途中、San Franciscoの金門橋そっくりの吊橋(Ponte 25 de Abril)を見かけました。似ているのは当然。だって、同じ建設会社が「全長2,278mの欧州一長い吊橋」として1966年に建設したものだからです(=姉妹橋?)。
そしてバスはいよいよジェロニモス修道院(Mosteiro dos Jeronimos)の近くに。その荘厳さと巨大さに絶句…。バスの中からではカメラのファインダーに収めるのは不可能な大きさなので、後日ゆっくり戻ってくる事にしました。この修道院はエンリケ航海王子がヴァスコ・ダ・ガマのインド航路発見を記念して礼拝堂(Igreja de Santa Maria)を中心に建立した修道院で、マヌエル様式の粋を集めたもの。完成までに300年以上かかったそうです。もしかして、私がこれまでの人生で見た建物の中で、単一の世界遺産建造物としては最大級かもしれません。

バスは再び市内中心部に戻り、市北部にある動物園や巨大ショッピングセンターなどを回って再びポンバル侯爵広場へ。ツアーを離れ、とりあえず広場の近くのレストランで遅いブランチ。名物・イワシの塩焼き=写真①=を頂きました。日本と全く同じ塩焼きですが、これをパンの上に載せてジャガイモなどと一緒に食べるのがポルトガル風。「ご飯が欲しい~」と思いながら、塩気で喉が渇いてコカコーラ・ライト缶を2本空けてしまいました。
再び地下鉄に乗って、旧市街へ。バスから見えた不思議な鉄塔(Elevador de Santa Justa)に向かいます。これは高低差の大きい旧市街と隣接する住宅地(Bairro Alto)をつなぐエレベータです。ケーブルカーや路面電車もあるし、地下鉄の駅のエスカレータがあるのでこれに乗らなくてもバイロ・アルトの人たちは高台に上がることが出来るので、今ではほぼ観光用です。エレベータは往復2.8ユーロ。でも私は市内の地下鉄、路面電車、ケーブルカーに乗り放題チケット(7 Colinas、5日間で19ユーロ)を買ったのでいちいち料金を払う必要はありません。

塔の上から市内をぐるり360度眺め、どこで絵を描こうか、太陽の当たる角度を見ながら考えます。美しい夕焼けを描こうと、バイシャの東側の高台を見ていたら、城壁のようなものを発見。そこに向かうべく、路面バスに乗ることにして、その前にこの塔を下から見上げる構図でササっとスケッチ。ポルトガルでの1枚目です。
何に乗って良いのか分からないので、ガイドブックに乗っていた風光明媚な場所の写真に写っていた路面電車の番号「28」に当たりをつけました。するとこれが大正解!最初はベレン方面に向かって走り出し、10分も走ると終点に。そこから折り返す路面電車に乗ると、バスは小路を抜けて、急な坂を上がり、自分が泊まっているホテル近くのカモンエス広場を横切りました。そして再びバイシャへの坂道を下りて旧市街を抜けると、今度はカテドラルや先程見つけた城壁の近くの公園を抜ける坂道を上がり始めます。アルファマ地区に差し掛かり、道はどんどん狭くなる中、路面電車は家の壁ギリギリをズンズン抜けて行きます。

グラサ地区の終点で再び折り返しの路面バスに乗り換え、今度こそ高台の城壁を目指します。見晴らしの良い公園がある高台の停車駅で降りて、石畳の急な坂道をさらに5分ほど登ると、そこにはサン・ジョルジュ城が。もう夕方6時過ぎになっていましたが、係員のおじさんに開園時間が21時までだと教えられ、入城料5ユーロを払って中へ。古代ローマ時代の砦を基礎に、5世紀の西ゴート族、9世紀のイスラムとムーア人、12世紀のレコンキスタの末のキリスト教徒、14-16世紀はポルトガル王家と代々城主が代わったこのお城はまさに「歴史のミルフィーユやぁ~」。

城壁の上を歩いてポジションを把握し、朝方に観たつり橋方向のテージョ川に落ちる夕陽=写真②をスケッチしました=写真③。
描き終えるとだいぶ薄暗くなってきたので、再び28番の路面電車に乗ってホテルに戻りました。夕飯はホテル近くのポルトガル料理レストランのトリンダーデへ。入り口で話しかけてきたイタリア人紳士(NINO)と一緒に店内へ。一緒のテーブルに着いておしゃべりしながら、タラの塩焼きとポテト(Bacalhau Assado)の夕飯です=写真④。NINOは英国で教育を受けた経営工学の教授だそうで、ブリティッシュ・イングリッシュを話すとてもインテリなおじいちゃん。イタリア好きの私とミラノやローマなどイタリア旅行の時の話が弾んだのでした。 

June 10, 2010

My Favorite Things!



Apart from Portugal, just for a while, I went to Din Tai Fung at Takashimaya Departmentstore in Tokyo's Shinjuku district. Just next to Gyoza, pot stickers, I love juicy dumplings at the Taiwan-based restaurant. (As a matter of fact, I visited the headquarter in Taipei, too! Why? Because I love it!)
http://www.dintaifung.com.tw/en/index.asp

I usually concentrate on eating ONLY steamed dumplings there. Because...just like said by Confucius (???)...Everyone has his trade! Though I have tried some other dishes at the restaurant, nothing else could surpass the great taste of its unique and delicious dumplings.

So, I ordered 2 baskets of dumplings -- one is mixed with crab meat and shrimps, the other is only original pork dumplings.

Look at the juicy things inside!!! I put thin sliced gingers on the top of the dumpling and eat. Mmmmmm...Yam, yam, yam!!!

ちょっとだけポルトガルを離れて、この日は大好きな小籠包を新宿高島屋の県泰豊で頂きました。小籠包は私にとって、餃子に次ぐ大好物のひとつ。餃子のように簡単にお家で作れないこともあって専門店に行く事も多いのですが、このお店は大好きなのでヘビー・リピーターです。何を隠そう、好きが高じて台湾の本店までわざわざ食べに行ったこともあります。

孔子曰わく(?)「餅は餅屋」ってことで、このお店ではもっぱら小籠包しか頂きません。麺やチャーハン、炒め物など何度も試してはいるのですが、このジューシーな小籠包に勝る味には未だお目にかかれず・・・がっかりするぐらいなら小籠包だけ食べてればいいや、ってことで、ひたすら小籠包を食べます。 

中から熱々のスープがこぼれ出すので、レンゲに乗せてから、細切りしたショウガに酢醤油を含ませて小籠包の上に乗せ・・・口の中が火傷しないように、フーフーしながら食べます。

この日はオリジナルのポークを1籠、そしてカニなどシーフードがミックスされたお得な「盛り合わせ」を1籠頂き、ビールを飲むこともなく、ただひたすら小籠包を味わったのでした・・・あぁ、幸せ♪

June 2, 2010

PORTUGAL--Arte e Poesia@丸の内カフェがスタート!


It will be the 3rd round art show of the year and the 1st time for me to hold an exhibition at the Marunouchi Cafe, in the midst of Tokyo's business district. The special event in the year of 150th Anniversary of Japan-Portugal Trade/Culture Treaty "PORTUGAL--Arte e Poesia" has just begun yesterday. At the beautiful venue, I'm showing 11 watercolors painted in Portugal last summer! They turn out just perfect at the Marunouchi Cafe!!


Thanks to the great help of IDEE staff members, as well as my co-producers Mom and Dad, I was able to settle all of my art pieces on the wall. They look out just perfect at the Marunouchi Cafe!!


I'm looking forward to seeing many people enjoy my art from Portugal.


Another talented illustrater, Mr. Nakabayashi, or Nakaban-san, is also showing some of his art pieces at the venue. He is really good!!


東京・丸の内カフェでのポルトガル風景画展示が始まりました。昨日、初日の夜にちらっと立ち寄ったのですが、遅い時間でしたがけっこう込み合っていて、真剣に勉強をしている人や書籍に目を通しながらリラックスしている方々の傍らで、熱心に私の作品をご覧になっている方が何人もいらして・・・嬉しかったです!


私の作品展示は14日(月)までです。会場には、やはりポルトガルとの縁が深いイラストレーター・nakabanさんの作品も展示されています。